御幸病院では西洋医学とともに代替統合医療を取り入れ、患者様のQOL(生活の質)向上に努めております。点滴療法も代替統合医療の一つでビタミンやミネラル、グルタチオンなどの有効成分を点滴で投与する治療法です。直接体内に投与できるため、内服薬やサプリメントを経口摂取するのに比べ、吸収率が良いので効果が高く、即効性があると考えられています。

 当院では@高濃度ビタミンC点滴療法、A グルタチオン点滴療法、Bマイヤーズカクテル点滴療法を行っております。これらの点滴療法はまだ十分な臨床データがないために、現段階では健康保険の適応になっていませんので、すべて自費診療となります。また、既に治療効果が証明されている標準的治療よりも優先する治療ではありません。
  1. 高濃度ビタミンC点滴療法は主にアメリカで研究されている試験的な治療法です。ビタミンCには抗酸化作用がありますが、1976年にライナス・ポーリング博士が高濃度のビタミンCの点滴で癌の患者さんの生存期間が延長したという臨床実験の結果を発表しました。その後、2005年にアメリカの研究グループによって、いくつかの癌に殺作用があることが明らかになりました。

  2. 癌の患者さんに対して、当院では@標準的治療法と併用する、A副作用などなんらかの理由で既存の標準的治療を受けることができない、Bこれまで受けてきた標準的治療の効果が期待できなくなった、C現在、有効な治療法が確立していない癌、などの場合に高濃度ビタミンC点滴療法を推奨しています。

  3. 一般的に健康保険の範囲内のビタミンC点滴は1回50ミリグラム〜2グラムです。本治療では1回15〜100グラムのビタミンCを点滴します。最初は15グラムから始めて徐々に増量していきます。

  4. 症状により異なりますが、週1〜2回の頻度で、3ヶ月間位続けられることをお勧めします。

  5. 高濃度ビタミンC点滴療法は癌に対する代替療法の一つですが、手術、抗癌剤、放射線などすでに治療効果が証明されている標準的治療法よりも優先するものではありませんし、癌の縮小や消失、延命などの効果を確約するものではありません。また、すべての医師がこの治療法を支持しているわけではありません。

  6. 副作用は非常に少ないですが、血管穿刺部位の痛み、頭痛、吐き気などの症状が起こることがあります。点滴速度を遅くすることで多くは解決されます。また、まれに尿管結石、腎機能障害、溶血の報告があります。

  7. 高濃度ビタミンC点滴療法は健康保険が適応されず、治療、検査、処方のすべてが自費診療となります。まれにビタミンCが体質に合わずに溶血を起こす方(G6PD欠損症)がいらっしゃいますので、全員、初回に血液検査を受けていただきます。

  8. 料金は初回が24,000円、2回目以降は8,500円〜20,000円になります(初回の料金にはG6PD活性検査料が含まれています。2回目以降はビタミンCの量により料金は異なります。)

  1. グルタチオンは体内で抗酸化物質として働き、様々な危険物質から身体を守るための解毒作用に関わります。パーキンソン病患者の脳内において、この重要な物質であるグルタチオンが減少していることが分かっています。この事実をもとに、イタリアのSassari大学のチームがパーキンソン病患者にグルタチオンを点滴投与したところ症状の著明な改善が認められました。米国においてはDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に行い非常に有効な治療であると報告しています。

  2. 日本でもグルタチオンは以前より自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。パーキンソン病の場合に、通常の数倍の量を点滴致します。副作用は非常に少ない、安全性の高い医薬品ですがまれに食欲不振、悪心、嘔吐、発疹などの症状があらわれる場合があります。

  3. 症状により異なりますが、週2〜3回の頻度で、3ヶ月間位続けられることをお勧めします。病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1〜2回のペースで治療します。1回の点滴時間は15〜30分です。

  4. 料金は初回が9,000円、2回目以降は5,000円になります。

  1. マイヤーズカクテル点滴療法は米国のジョン・マイヤーズ医師が考案し、喘息、慢性疲労、うつ病などの患者を治療していました。その後、アラン・ガビー医師によりマイヤーズカクテル点滴療法は米国中に広まりました。

  2. マイヤーズカクテル点滴療法はもともと人間の体の中に存在する栄養素であるビタミンやミネラルを点滴するものです。

  3. マイヤーズカクテル点滴療法で効果が期待できる疾患は、気管支喘息・片頭痛発作・アレルギー性鼻炎・心不全・狭心症・慢性蕁麻疹・甲状腺機能亢進症・生理不順・全身倦怠・慢性疲労・耳鳴り・急性上気道炎・線維筋痛症・こむら返り・慢性副鼻腔炎などです。

  4. 副作用は非常に少ないですが、まれに低血圧や下痢が出現したり、体が熱くなったように感じることがあります。

  5. 症状により異なりますが、週1回〜月1回の頻度で、3ヶ月間位続けられることをお勧めします。

  6. 料金は初回が8,500円、2回目以降は4,500円になります。



このページのトップへ

外来トップへ
施設情報エリア 施設情報エリア