緩和ケア病棟医師が語る、ホスピスの「学び」

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2月17日(土曜日)、第5回目となる市民健康講座が和楽にて開催されました。演題は『緩和ケアのご紹介~先輩方から学んだこと~』、講師は御幸病院緩和ケア(ホスピス)診療部長の磯貝雅裕医師です。

緩和ケアとは、生命を脅かす疾患問題に直面する患者とその家族に対し、痛みを始め身体的・心理的・社会的問題、さらに宗教や魂などのスピリチュアルな問題を早期発見。的確な評価と処置を行うことで苦痛を予防・緩和し、QOL(人生の質、生活の質)を改善することです。

中世ヨーロッパの修道院で、戦争で傷ついた兵士や旅人を招き入れて世話をしたのがホスピスの起源と言われています。現代のようなホスピスは60年ほど前にイギリスで始まり、日本には約30年前に導入されました。現在、日本全国に350ヵ所、熊本県には10数カ所のホスピスが開かれ、熊本県ではがん患者の50%がホスピスで人生の幕引きのひとときを過ごしています。

御幸病院には個室20部屋を有する緩和ケア(ホスピス)病棟があり、主に積極的な治療が有効でなくなったがん患者さんに対する治療を行っています。

磯貝医師は、緩和ケア病棟の落ち着いた雰囲気のロビーや個室の写真、スタッフによるカンファレンス(会議)や患者さんの誕生会の様子などを紹介。「いつも静かな場所というわけではありません。とても人間くさくて現実的な場所です。患者さんに最も寄り添うのはナースで、ナースの力はとても大きい」と話し、スピリチュアルケアの重要性を説きました。

そして、御幸病院の緩和ケア病棟の患者さんたちとの日々のコミュニケーションや治療の実例を挙げ、「私たちの病棟の武器は人と時間です。患者さんが、最期の時に向けてその人らしい感謝の表現ができるよう支えていくことが私たちのミッションだと思っています」と話しました。磯貝医師の一言一句を真剣な表情で聞きながら、大きくうなずく聴講者の皆さんの様子が大変印象的でした。

市民健康講座は6回シリーズ。最終講座は3月17日(土曜日)10時~、江頭洋祐医学博士による『健康寿命を延ばすコツ~80代になって分ったこと~』です。ぜひお誘いあわせの上お越しください。
■問合せ TEL096-370-2244(ウェルネススクエアー和楽)

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