減塩
食塩の摂りすぎは、血圧を上げ血管に負担をかけるだけでなく、腎臓や心臓にも負担を強いることになります。食が進んで、つい食べ過ぎになり肥満にもなりやすくなります。そこで、現在、健康な人でも「減塩」を心がけ、高血圧症をはじめとする生活習慣病を予防しましょう。
※日本栄養士会ヘルシーダイアリーより抜粋
食事によって食塩を摂取すると、その食塩はナトリウムとして吸収され、血液中のナトリウム濃度が上昇します。通常、腎臓は余分なナトリウムを尿中に排泄することにより、体液量を調節して血圧を維持しています。しかし、食塩を過剰に摂取し続けると、体液量の調節が追いつかなくなり、血液中のナトリウム濃度は高いままとなります。
その結果、ナトリウム濃度を薄めようと体内の水分が血液中に集まり、大量の血液を押し流すために血管壁に高い圧力が加わり、「高血圧」となります。
食塩を減らすポイント
調理や食事の際に、少しずつ減塩の習慣を身につけていきましょう。
・ふだんの食事から徐々にうす味に慣れて、うす味でもおいしく感じられるように、素材の良さを最大限に活かした料理にしましょう。
・塩やしょうゆなどの調味料は、目分量ではなく計量スプーンで計りましょう。
・うす味でも美味しく食べられるように、香辛料の使用や酸味、柑橘系で香味を効かせるなどしましょう。
・もともと食塩が含まれている練り製品やハム、ベーコンなどの加工品はなるべく控えましょう。
・しょうゆやソースは、料理に直接かけずに、小皿にとって、つけて使いましょう。
・ラーメンやうどんなどの麺類のスープは、できるだけ残しましょう。
・外食のときも、減塩を意識したメニュー選びをしましょう。
~レシピ~ 減塩・揚げ茄子の味噌汁
【材料(2人分)】
短茄子 1本
塩 少々
揚げ油 適量
一番出汁 300㏄(昆布5㎝×5㎝1枚、かつお節10g)
味噌(八丁味噌、または赤みそとの合わせ) 30g
みょうが、青じそ(千切り) 適量
【作り方】
①短茄子は、3㎝程度の半月輪切りに切って、塩を振り10分置く。
②あく、水分が出るので、水気をふき取り、油で(180℃ 3分)素揚げする。
③一番出汁300㏄を鍋に入れ、味噌を溶き②のなすを戻し入れてさっと温める。仕上げにみょうが、青じそを添える。
出汁や油の風味で味噌は少な目でも美味しくいただけますよ♪
【一番出汁のとりかた】
①鍋に水を入れ、昆布を入れて1時間ほどおく。
中火の強くらいの火にかけ、昆布の縁に小さな泡がつき、ゆらりと揺れ始めたら火を弱める。
②味をみて、炊き出し昆布の味がしっかり出ていれば取り出す。その鍋に50㏄の水を入れて温度を下げ、すぐにかつお節を鍋全体に拡げるように入れる。
③入れたら長く煮ず、10秒くらいで、味をみて、用意しておいた「こし器」で一気にこす。