HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

ガーデンセラピー

ガーデンセラピーとは?小さく始めて長く続けるコツについて解説

目次

  • ガーデンセラピーに関する基礎知識
  • ガーデンセラピーを小さく始めて長く続けるコツ
  • ガーデンセラピーを始める時の注意点
  • まとめ

 

「もっと自然に触れ合える機会が欲しい」「都会にはない癒しを手に入れたい」とお考えであればガーデンセラピーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ガーデンセラピーは自分自身で始めることもできますし、ガーデンセラピーを取り入れている場所に行くことでも始めることができるため、非常におすすめです。

今回はガーデンセラピーに関する基礎知識、ガーデンセラピーを小さく始めて長く続けるコツ、ガーデンセラピーを始める時の注意点についてお話しします。

 

 

ガーデンセラピーに関する基礎知識

 

 

はじめにガーデンセラピーに関する基礎知識について解説します。

 

 

ガーデンセラピーとは

ガーデンセラピーとは、自然を基軸とした生活習慣や生き方、ライフスタイルを行うことで、心と体のやすらぎや癒しを得ることを指します。例えば、庭やベランダで花や野菜を育ててみたり、都会を離れて自然の多いところを訪れたりすることなどが一般的です。

その他にも、ガーデンセラピーを実践しているカフェや催し物に参加することもガーデンセラピーと言えます。現代において、特に都会では自然に触れること自体が難しくなりました。しかし、人間はもともと自然に近いところで生活していた存在であり、自然を見たり、自然に触れたりすることは当たり前だったと言えます。

ガーデンセラピーによって、自分自身で自然に触れる機会を作ること、そして自然の良さを体感し、理解することで、リラックスや心身の健康に繋がっていくようになるのです。

 

ガーデンセラピーに期待できる健康効果

ガーデンセラピーに期待できる効果として、まずはリラックスやストレス軽減、集中力や創造性の向上などが挙げられます。例えば、小さなスペースであっても、どのように工夫して自分の好きな植物を植えるのか、どのようにしたら元気で綺麗な形を維持できるのかなど、自然や植物について集中することで、心の健康が養われていくようになるのです。

体の健康面で言えば、庭のお手入れや観葉植物への水やりなど、簡単なことであっても体を動かすことは健康につながっていきます。公園への散歩や軽登山など、さらに自然に近づいていくことで自然と共に、お日様や風の流れを感じることも癒しになるでしょう。

 

ガーデンセラピーに必要なもの

ご自宅でガーデンセラピーをする場合に必要なものとして、植物はもちろんのこと、土や植木鉢、プランター、はさみやシャベル、水やり用具などがあげられます。もちろん、すでに成長している観葉植物や苗を買ったりするのもガーデンセラピーと言えるでしょう。

ご自宅の外でガーデンセラピーをしたい場合、公園や自然が多い場所に行く場合は動きやすい服装や歩きやすい靴なども必要と言えます。また、植物園やホームセンターなどでどのような植物があるのか見たり、観葉植物がたくさんある飲食店やカフェなどに訪れることもガーデンセラピーであるため、まずは気軽に「ガーデンセラピーを始めているんだ」という気持ちを持つことから始めましょう。

 

庭やベランダがなくてもガーデンセラピーは可能か

ガーデンセラピーと聞くと、ガーデン、すなわち庭がないとだめかなと感じがちですが、庭やベランダがなくても、部屋の中でも育つ観葉植物などを取り入れることでガーデンセラピーをすることは可能です。ご自宅の空いたスペースや目に入りやすい場所に植物を増やしていくことで、家の中が自然に近い状態になり、心身の健康への効果が期待できます。

また、自宅ではなく、外でガーデンセラピーを感じるというのも可能です。前述したようにガーデンセラピーを取り入れているお店、公園や自然が多い場所に行くことを増やし、自然を五感で感じることを始めてみてください。

 

ガーデンセラピーに必要な時間の目安

ガーデンセラピーに必要な時間は、植物のお手入れ、水やりなどがありますが、それ以外の時間は見て楽しんだり、匂いや感触を体感したりする時間がほとんどです。例えば、自宅にいて観葉植物に水やりをした後に、どのように成長したかな、病気になっていないかななどゆっくりと見る時間もガーデンセラピーです。

ある程度大きい庭や複数のプランターなどに野菜を作ったりしていると、お手入れにもそれなりに時間が必要になるかもしれません。お外に出かけて自然を楽しむ場合においても、余裕を持った時間が必要となるでしょう。ガーデンセラピーに必要な時間とは、心と体のゆとりのための時間だということを覚えておいてください。

 

 

ガーデンセラピーを小さく始めて長く続けるコツ

 

 

次に自宅でガーデンセラピーを小さく始めて長く続けるコツについて解説します。

 

 

小さな植物やスペースから始める

ガーデンセラピーは小さな植物やスペースから始めると長く続けやすいです。最初は形が気に入った観葉植物、慣れてきたら季節の花屋野菜などの苗や種を育ててみましょう。植物や野菜には季節があるため、今は何が育てられるのか、いつ植えれば元気な状態に育ってくれるのかなどを考えるのも非常に楽しくなります。

昨今では100円ショップなどでも小さな観葉植物が販売されていますし、ホームセンターでも花の咲いている状態の鉢が売っていることもあります。まずは自分自身が対応できる範囲で、負担にならず、目で見て楽しめるもの、成長を実感できるものにすると良いでしょう。

 

お手入れが簡単な植物を選ぶことも大事

最初の段階では、お手入れが簡単な植物を選ぶことも大事です。身近なところで言えばサボテンのようなものから始めてみても良いでしょう。慣れてきたら葉っぱの大きな観葉植物もおすすめです。観葉植物の名前で検索するとお手入れの方法がすぐに出てくるので調べながら育ててみましょう。

もし、大きな庭があるとしても、小さな範囲から始めることをお勧めします。お手入れや世話やりの方が大変で逆にストレスになってしまうということも覚えておいてください。少しずつ範囲を増やしていき、お手入れや世話やりが日々の生活に馴染むように、楽しめるように進めていくと良いでしょう。

 

自然と目に入る場所に設置すると愛着が出やすい

小さく始めて長く続けるコツとして、自然と目に入る場所に設置すると愛着が出やすくなるというのが挙げられます。例えば、家事をする台所、ダイニングルーム、窓際の小さなスペースなど、部屋の中を見渡した時に植物が上に入るようにすると良いでしょう。

また、自然と目に入る場所に設置することで、お手入れを忘れずに済みます。お手入れをしっかりとすることは長く続けるコツの中でも一番大事ですので、いつも気にかけていられる場所、逆に気にかけてなくても見える場所を選ぶようにしてください。

 

目標を立てたり、記録をつけたりする

ガーデンセラピーを続けるためにも、目標を立てたり、記録をつけたりするのもおすすめです。例えば、観葉植物なら枯らさないように立派に育てるという目標、野菜なら収穫するという目標と簡単なもので良いでしょう。

記録をつけるというのも、あまり難しく考えずにスマートフォンなどで写真を撮って、デジタルで保存しておくだけでも十分です。また、記録のために撮った写真をSNSなどにアップすると反応があることもあるため、モチベーションが高まるかもしれません。

 

枯れてしまうことは次へ進むチャンスと捉える

植物は大切にしていても枯れてしまうことがあります。ガーデンセラピーを長く楽しむためにも、枯れてしまった時はしっかりと諦めることが大事だと覚えておきましょう。また1から育ててみよう、次は違う植物にチャレンジしてみようとポジティブに考えると楽しくなってきます。

そもそも、花や野菜などの植物を育てることは簡単ではありますが、非常に繊細なため基本通りにしていてもうまくいかないことがあるということも知っておくべきです。植物に愛着を持つこと、植物の成長や植物の健康の維持を楽しむようにするという感覚が持てるとさらに楽しくなるでしょう。

 

 

 

ガーデンセラピーを始める時の注意点

 

 

次に自宅でガーデンセラピーを始める時の注意点について解説します。

 

 

近隣の住宅にネガティブな影響を与えないようにする

自宅でガーデンセラピーを始める時、お隣さんやご近所に育てているものでネガティブな影響を与えないように注意しましょう。特にある程度の広さの庭がある場合、育てている植物によっては虫が発生することもありますし、繁殖力の強い食物の場合は、隣の庭に生えてしまうことも考えられます。

また、草刈りや剪定した後の処理をしない場合など、風で飛んでしまって周囲に散ってしまうこともあるため、お手入れとともに掃除はセットだと覚えておいてください。同様に野菜も含めて植物を枯らしたり、腐らせてしまったりしたものをそのままにして匂いが飛んでいかないようにも注意しましょう。

 

病気や害虫についてもあらかじめ調べておく

育ててみたい野菜や花の病気や害虫についてもあらかじめ調べておき、対策できるようにしておきましょう。特に苗や種だけを買って、植えるだけ、水をやるだけの場合、病気や害虫の被害でガーデンセラピー自体が嫌いになってしまうこともあるので注意してください。

また、病気や害虫がご近所や周囲に影響してしまうこともあります。同様に同じ環境の違う植物にも影響が出てしまうことも考えられることから、どういった病気が考えられるのか、害虫が来てしまうのかを調べるとともに、具体的にどんな薬を使うのか、どんな育て方をすればいいのかを知っておくことをおすすめします。

 

日当たりや水やりが植物によって異なることを知っておく

植物は日当たりや水やりによって異なっており、太陽光が好きな植物もいれば苦手な植物もいます。水やりも同様であり、良かれと思って水をやりすぎてしまうと、根腐りといったような形で枯れてしまうことも考えられるので注意が必要です。

逆に言えば、室内でガーデンセラピーをしたい時は日当たりがなくても大丈夫な観葉植物を選んでみたり、水やりの回数が少ないものを選んだりすることで、お世話の手間を少なく、自分好みの小さな自然を楽しめるようになるのでおすすめと言えます。

 

購入した植物の種類を必ずメモしておくこと

植物を育てる時に大切なのは、何を育てているのかを明確にしておくことです。そのため、購入した植物の種類を必ずメモしておくことをおすすめします。例えば、観葉植物は似たような葉っぱで、似たような背丈であったとしても育て方が違うこともあるのです。

野菜や花も同様であり、種類が同じように見えても全く育て方が違うこともあります。野菜で言えば早く育つ種類、時間がかかる種類に分かれることもありますし、季節が微妙にずれているものもあるため、育ててみたいと思った時に未来を見据えながら情報収集をしていきましょう。

 

口に入るものを育てる時は肥料や薬剤に注意

ガーデンセラピーとして野菜やハーブなどを育ててみたいと思っている時、すなわち口に入るものを育てる時は肥料や薬剤に注意してください。肥料については、野菜の種類ごとに相性の良いものを与えないと育ちが悪くなりますし、最悪収穫できないことも考えられます。

また、病気や害虫駆除のために薬剤を使用する時、必要以上に散布してしまうことで野菜に悪影響になったり、食べる時に健康被害が出たりすることも考えられるため、薬剤の説明をよく読んで適量を与えること、食べる時には必ずよく洗ってから食べることを心がけるようにしましょう。

 

 

まとめ

 

今回はガーデンセラピーに関する基礎知識、ガーデンセラピーを小さく始めて長く続けるコツ、ガーデンセラピーを始める時の注意点についてお話ししました。

ガーデンセラピーに興味を持った時点で、まずは近くの公園で少しでも自然を見ること、少し足を伸ばして自然の多い場所に行くことから始めてみてください。その上で自然が必要だと感じたのであれば、自分自身の管理できるスペースに、少しずつ自然を取り入れてみることをおすすめします。

実際にガーデンセラピーを意識して、植物を育ててみると、時間の経過とともに成長するということが非常に楽しみになりますし、動物とは違った五感で感じるコミュニケーションによって癒しが得られることが理解できるようになるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この記事がガーデンセラピーに興味をお持ちの方のお役に立てれば幸いです。

太田 咲耶

太田 咲耶(おおた さや)

熊本農業高校にて3年間農業に関して学び、2024年より健康ファームにて業務に携わる。
畑での農業業務の傍ら、みゆきの里全体でガーデンセラピーの際に用いられるガーデンの管理等も行っている。健康ファームのハーブガーデンを訪れた方々が、自然と触れ合い癒されることをやりがいとし日々業務に励む。