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食コラム

味覚の秋!旬のものを手軽に楽しめるおすすめの炊飯器料理7選

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味覚の秋、食欲の秋が近づいてきました。まだまだ、残暑が厳しい地域もありますが、秋の美味しい旬のものを食卓に取り入れて、暑さを乗り越える元気を身につけていくことが大切です。

しかし、美味しいものを食べるには、手間がかかってしまい億劫に感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。そんな時に役立つのが、炊飯器による調理で手軽に旬のものを楽しむ方法です。

今回は、秋の旬を手軽に楽しめる炊飯器料理7選、そして旬のもので炊飯器料理に挑戦するときのポイントについてお話しします。

 

秋の旬を手軽に楽しめる炊飯器料理7選

 

 

はじめに、秋の旬を手軽に楽しめる炊飯器料理7選をご紹介します。レシピや味付け、詳しい調理方法については、味の好みの個人差が生じやすい部分ですので、こちらのレシピを参考にしてみてください。

 

1.さつまいも

さつまいもといえば、女性にも人気のある食材であり、食物繊維とビタミンCが豊富でしっかりと栄養が取れるのが特徴です。そのまま蒸しても美味しいさつまいもは、お米と一緒に炊くことで美味しいさつまいもご飯に仕上がります。好みにもよりますが、皮をむいても良いですし、皮を少し残すことで彩りと食感を楽しむこともできるようになるでしょう。

また、余ったさつまいもは電子レンジでふかしてみたり、煮物にしたり、そのまま焼いてみても非常に美味しい食材です。レシピのバリエーションも豊富であるため、炊飯器用とその他の楽しみ方と合わせてさつまいもを十分に味わってみてください。甘いものが好きであればさつまいもとりんごをお砂糖で煮て、シナモンをふるとお手軽デザートになります。また、大学芋や蒸したさつまいもとアイスクリームを一緒に食べるのも非常におすすめです。

 

2.栗(皮むき済)

栗も秋の味覚として美味しく優秀な食材の一つです。栗は皮を剥くのが大変ですので、下処理済みのものを利用すると手軽で美味しく秋を感じることができます。栗はさつまいもと同様に食物繊維やビタミンCが含まれており、その他にもビタミンB1やビタミンB2、カリウム、タンニンなども含まれているため、長引く残暑を乗り切るのに役立つ食材でもあります。

また、栗の炊き込みご飯が気に入ったら、新鮮な栗を皮を剥くところから調理してみても良いでしょう。ちなみに栗は茹でて皮を剥いて食べるだけでも非常に美味しいです。炊き込みご飯だけでなく、栗きんとんや栗の渋皮煮、またはモンブランなどのスイーツに挑戦してみても良いでしょう。

 

3.キノコ類全般(カット済)

秋の旬といえば、キノコ類全般も非常におすすめです。松茸はもちろんのこと、しめじやえのき、舞茸やヒラタケなども、炊き込みご飯にすることで、手軽に美味しく秋を感じることができます。キノコ類は石づきを取って少し細かく切るだけなので手間もあまりかかりません。カットしてあるものをそのまま炊飯器に入れても良いでしょう。

また、舞茸はお肉が柔らかくなる成分が含まれているため、鶏肉や豚肉と一緒に炊き込むことで、柔らかくて美味しいほろほろのお肉が仕上がります。同時にキノコ類は足が早い(そのままだと保存がききにくい)というイメージがありますが、キノコ類は石づきを取ってカットした後、冷凍しておくことで保存しやすいのも特徴です。ちょっと多めに購入しておき、食べやすい量で冷凍した後、野菜炒めや鍋物に入れてみたり、そのまま炊飯器に入れて炊き込みご飯にするといった調理にも向いています。

 

4.あさり・岩牡蠣(砂抜き済)

あさりや岩牡蠣も秋の味覚として美味しい食材であり、タウリンが豊富なことから、厳しい残暑に役立つ栄養素を備えていると言えます。砂抜き済みの加熱用で販売されているものを選んだり、冷凍で販売されたりしているものを、酒塩をして臭みを取り、お米と一緒に炊いて炊き込みご飯にしてみましょう。

生で加熱用の場合は早めに食べることをおすすめしますが、冷凍されているものであれば、ある程度保存がききますので長く楽しむことができます。また、あさりであればお味噌汁、岩牡蠣であれば鍋物の具にすることも可能であるため、一度にたくさん買うと高く感じますが、小分けにして食べることで、タウリンを補給しながら元気に過ごすことができるのもおすすめの理由です。

 

5.秋刀魚・鮭(骨取り済)

秋刀魚や鮭もお米との相性がよく、炊き込みご飯として美味しく楽しめる食材と言えるでしょう。スーパーでは骨取り済みの状態で販売されていないこともありますが、オンラインショッピングや通販などで下処理されているものが販売されていることもありますので探してみてください。

ただし、どちらも生の状態で購入したとしても、一度フライパンや魚焼き器などでしっかりと焼くことで、骨を取りやすくなります。骨を取った状態でご飯と一緒に炊いても良いですし、焼いた状態であればそのまま食べても十分に美味しいので、生で買ってみても良いかもしれません。

ちなみに秋刀魚も鮭も冷凍保存ができる食材です。冷凍した状態から常温に戻した後、秋刀魚であれば塩焼きにしてみたり、鮭の場合はバター焼きやホイル焼きにしてみたりするなど、新しいレシピに挑戦してみても良いでしょう

 

6.かぼちゃ(カット済)

夏のイメージが強いかぼちゃですが、秋の食材としても美味しく食べることができます。かぼちゃはカットすること自体が大変なため、バーベキュー用など薄く切ってあるカット済みの食材を購入してお米と一緒に炊いてみましょう。かぼちゃは豚や鶏ひき肉と一緒にご飯と炊いても良いですし、ご飯抜きで煮物として炊飯器で調理しても非常に美味しく料理が仕上がります。

かぼちゃはさつまいもと同様に、甘く調味してみたり、スイーツの素材としても優秀ですので、かぼちゃのカットが苦にならなければまるまる1玉買ってみても良いでしょう。その場合、1分ほどレンジにかけることで包丁が入れやすくなります。展開として南瓜サラダ、小豆と炊いていとこ煮にしたり、南瓜のフライやコロッケなどがあります。南瓜は栄養価も高く、βカロテンや抗酸化力のあるビタミンCやEも豊富、水溶性、不溶性の食物繊維も多いので、便秘解消にも役立つおすすめの食材です。

 

7.冬瓜(カット済)

冬瓜は名前だけで見ると冬の旬のイメージがあるものの、秋口に食べても美味しい食材の一つです。冬瓜も炊き込みご飯として優秀な食材であり、豚ひき肉と一緒に炊くことで、美味しい炊き込みご飯ができるので非常におすすめです。

また、お米の代わりに豚ブロックと一緒に炊飯器で煮ることで、柔らかくて美味しい料理の一品になります。冬瓜と豚ブロックの煮物はとても美味しく、食べやすいため、一度作ってみて美味しかったら大きなお鍋で作ってみても良いでしょう。

冬瓜もかぼちゃと同様にカットが大変な食材ではあるものの、冷凍保存がきく食材でもあるため、食べやすいサイズにカットした後、小分けにして冷凍保存しておくことで、別のレシピに活用できるのでおすすめです。

 

 

旬のもので炊飯器料理に挑戦するときのポイント

 

次に、旬のもので炊飯器料理に挑戦するときのポイントについて解説します。秋の旬に限らず、他の季節の旬のものや料理が億劫な時にも役立ちますので、是非ご参考ください。

 

具材と調味料に合わせて水の量を調整する

炊飯器で炊き込みご飯の料理をする場合、ほとんどのレシピにも書いてありますが、具材から出る水分、もしくは具材が吸ってしまう水分を意識して調味料と水の量を調節することは非常に大切です。

例えば、今回であればキノコ類全般でご紹介した鶏肉と一緒に炊飯する場合、鶏肉から水分が出るため少し水を減らす必要があります。同様に、乾燥しいたけや乾燥わかめなど、水に戻してから使う食材は、個別で水やぬるま湯などで戻してから加えるようにしましょう。

また、ご飯がうまく炊けない可能性があるため、先にご飯をセットして具材を後から入れるという手順ではなく、お米を研いだ後、食材や調味料を入れる段階で最終的な水の分量を決めるということを覚えておくと美味しく仕上がるようになります。

 

最初は缶詰や炊き込みご飯の素から気軽に始める

炊飯器による料理、主に炊き込みご飯の場合、レシピだけ見ると非常に手間がかかるように感じるものがあります。そのため、大変そうに感じられがちですが、まずは炊飯器料理に慣れるためにも、缶詰や炊き込みご飯の素を利用して気軽に始めることが大切です。

特に缶詰を利用した炊き込みご飯のレシピはインターネット上でも豊富であり、材料の組み合わせ次第で様々なバリエーションを作ることができます。自分の好きなものを組み合わせながら、お弁当や少しお腹が空いた時のためのおにぎりを作っておくなど、どんどん試して手軽に炊飯器を活用して楽をしていきましょう。

 

素材に合わせた素朴な味付けのレシピを選ぶ

炊き込みご飯のレシピを選ぶ時、旬のものの素材の味を楽しむためにも、素朴な味付けのレシピを選ぶことをおすすめします。特に炊飯器料理に慣れていない場合、炊き込みご飯だけで一品物として扱ってしまいがちですが、おかずや汁物と一緒に食べるように準備すると、素朴な味でも十分に、美味しく楽しむことができます。

また、炊き込みご飯のレシピの中には、しっかりと味がつくように様々な調味料を入れる場合があります。もちろん、栄養士や専門家の監修のもとに調整された味付けであるものは信頼できますが、中には個人的なお家のさじ加減の味付けがあるということも覚えておきましょう。

 

少しずつ作ってお家の味に合わせていくことも大事

炊き込みご飯のレシピは、2合や3合と比較的量が多めの分量で説明されていることがあります。そのため、一度の味付けで口に合わないと感じてしまうと、次に作るのを挫折してしまいがちです。料理のネガティブなイメージを増やさないために、まずは1合で少なめの分量から挑戦し、自分や家族の好みの味と合わせていくことから始めてみてください。

また、食材や調理方法の中にはアレルギーに影響する要素があることも忘れないようにしましょう。特に普段使わないような食材、もしくは初めて買った調味料などを利用する時は、どのような成分があるかを必ずチェックし、自分や家族が食べても問題ないかを確認することが大切です。

 

慣れてきたら、新鮮な食材を下ごしらえから挑戦!

炊飯器の料理に慣れてきたら、新鮮な食材を下ごしらえから挑戦することも試してみてください。秋の旬であれば、秋刀魚や鮭、あさり・岩牡蠣、栗などから挑戦してみましょう。その他にも、カットするのは大変ですが、かぼちゃや冬瓜など、最初は手間がかかり、大変そうなイメージはありますが、レシピや手順通りに進めることで、さらに美味しく秋を感じられますので非常におすすめです。

また、下ごしらえや下処理に慣れてくると、炊飯器による料理だけでなく、普段の料理も楽しく進められるようになります。大切なのは「ちょっと手間はかかるけれど、その分、美味しく食べられる」と実感できることであり、手間をかけられるスキルが身につくことで、自分自身や家族、友人などみんなが、美味しく料理を楽しめるようになることを知っておいてください。

 

余った食材はまとめて鍋物やスープにするのもおすすめ

旬のものを少しずつ楽しもうと冷凍庫にストックしていると、いつの間にか食材がどんどん溜まってしまい、逆にどう調理しようか悩んでしまうことがあります。そんな時は炊飯器による調理や炊き込みご飯にこだわらず、まとめて鍋物やスープにしてみたり、シチューやカレーの具材にしてみても良いでしょう。

また、秋から冬の変わり目まで残ってしまった場合など、おおよその賞味期限をチェックしながら、今度は冬の旬のものと合わせて、料理してしまうのもおすすめです。食材のバランスを考えながら、食材同士の味を素朴に楽しめる味付けを意識し、旬のもので元気いっぱい過ごせるように工夫して料理してみると良いでしょう。

 

 

まとめ

 

今回は、秋の旬を手軽に楽しめる炊飯器料理7選、そして旬のもので炊飯器料理に挑戦するときのポイントについてお話ししました。

炊飯器による炊き込みご飯の料理を取り入れることで、主食として一品、冷凍して保存食、忙しい時の朝ごはんやお弁当にも役立ちます。また、秋の旬のものと同じように季節ごとに旬の食材を取り入れることで、季節の変わり目を楽しみながら美味しい時間を過ごせるようになるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が味覚の秋の旬を楽しみたい方のお役に立てれば幸いです。

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田邊 史子

田邊 史子(たなべ ふみこ)

現職:御幸病院 栄養管理科 科長

平成6年介護老人保健施設 ぼたん園(日清医療食品事業所)入職。平成8年 御幸病院栄養管理科を経て、現職。みゆきの里の理念である『食から疾病予防』の考え方を基本に、患者様の栄養管理や栄養食事指導を行っている。平成19年より料理研究家・辰巳芳子先生の「作り手から相手の心へ伝わる命を支えるスープ」の考え方、辰巳先生の弟子である大分県由布院の名旅館玉の湯・山本照幸料理長(現・みゆきの里総料理長)から実践方法を学び、みゆきの里の栄養士・管理栄養士等と、各施設内でスープを提供している。

資格

管理栄養士、がん病態栄養専門管理栄養士、NRサプリメントアドバイザー、栄養経営士、在宅訪問管理栄養士