HOLISTIC HEALTH JOURNAL

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介護の悩み

足の白癬菌・口腔ケア・感染症対策に!抗菌アロマテラピーの実践と根拠

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足の白癬菌・口腔ケア・感染症対策に

 

足のケア口腔ケア・・・何かできることはないだろうか。」

おむつかぶれなどの皮膚トラブルに、もう少しできることはないかな。」

冬の感染症予防に役立つ方法を知りたい。」

臨床や介護の現場で、

日々のケアや健康維持のために「何か他にできることはないかな?」と思われたことはありませんか?

今回の記事では、そんな方々に向けて役立つ情報として「抗菌アロマテラピー」についてご紹介いたします。

みゆきの里にて「臨床・介護・ホームケアに役立つ抗菌アロマテラピー研究会」開催

 

 

2025年10月4日(土)

みゆきの里にて「臨床・介護・ホームケアに役立つ抗菌アロマテラピー研究会」が開催されました。

講師を務められたのは、帝京大学名誉教授であり、

長年にわたり「抗菌アロマテラピー研究」を進めてこられた安部茂先生です。

 

安部先生は微生物学医真菌学を専門とし、

真菌研究センターを牽引してこられた薬学博士でもあります。

今回の研究会では、アロマテラピーが微生物にどのような反応を示すのか、

その科学的根拠や具体的な実践方法について、豊富な研究データに基づきご講演くださいました。

 

勉強会には、九州各地(熊本、宮崎、福岡、鹿児島、佐賀、長崎)から

定員30名を超え、50名以上の方々に足をお運びいただき、会場は大変な盛況となりました。

 

 

タイムリーに学んだ実証実験

 

 

 

アロマと聞くと、「癒し」や「リラックス」というイメージを持たれる方が多いかと思います。

しかし、専門的な知識や技術を学ぶことで、アロマテラピーは「健康の質」を高めることにも役立ちます。

安部茂先生は研修の中で、

「抗菌アロマテラピー」は、

『医療』と『生活』の間でトラブルを抱えている方々にこそ役立つ

とお話しされました。

感染炎症などが関与したものに対して、

「他に何かできることはないのだろうか。」という選択肢の一つとして

抗菌アロマテラピーが役立つ場合があるというものでした。

 

今回の研究会の大きな特徴は、実証実験をタイムリーに行ったことです。

 

 

あくまでも大勢の中での実証実験ということで、

カンジダ菌に形状が似ているが、

安全な酵母菌を活用し精油の抗菌力を確かめられる実験でした。

 

実際に精油によって異なる抗菌力が、目で確認できる場が設けられ、

理論と実践を同時に学ぶことができ、非常に貴重なものとなりました。

 

 

ウイルス感染症、口腔カンジダ、おむつかぶれ、白癬菌などに。

 

 

今回のテーマは「臨床・介護・ホームケアに役立つ抗菌アロマテラピー研究会」ということで、

臨床や介護の現場で課題となりやすいものをテーマに具体的なケア法をお伝えいただきました。

中には、自宅でも簡単に取り入れられるホームケアも含まれました。

 

  • 新型コロナウイルスインフルエンザなど、呼吸器感染症予防に役立つアロマテラピーの実践

  • 口腔カンジダ舌苔口臭などに対するケアを通じて、誤嚥性肺炎予防にもつながる実践

  • おむつかぶれ肛門周囲の湿疹など、排泄に伴う皮膚トラブルへのアロマテラピーの活用法

  • 白癬菌による足や爪のトラブルに対して、アロマテラピーを活用したケア方法

  • 悪臭の原因となる菌の増殖を抑える消臭・環境整備に役立つアロマの活用法

 

 

 

抗菌アロマテラピーとは

 

 

 

安部先生によると、『抗菌アロマテラピー』とは次のように説明されました。

 

「精油またはハーブウォーターを用いて、その抗菌力を主体に、

 抗炎症効果免疫調整力も活用し、自然治癒力を高めながら、

 感染炎症に関わる健康トラブルに対処する方法。」

 

この考え方では、「菌を殺す」という概念ではなく、

菌の増殖を抑制する(静菌作用)作用や、炎症を緩和する力

さらに人が本来持つ免疫力をサポートすることも重要視されます。

 

これにより、抗菌アロマテラピーは、感染や炎症に関わる健康トラブルに対して、

目の前の方にとっての総合的なケアの実践につなげられることを学びました。

 

 

 

アーカイブ配信でも学べる内容

 

 

抗菌アロマテラピーを実践する上で、

精油の選択やその根拠を理解することは非常に重要だと改めて理解できました。

 

今回の研究会の内容は、アーカイブ配信でもご視聴いただけます。(実証実験を除く)

 

≪アーカイブ配信で具体的に学べること≫

精油の種類使用量について:

菌の増殖を抑制するためには、どの精油をどの濃度で使用すれば効果があるのか研究データに基づく知識が得られます。

ウイルスの特性について:

同じウイルスでも、エンベロープ(膜)の有無によって精油の感受性が変わることがあります。

細菌の特性について:

細菌の種類によって精油の反応が異なります。その理由を学ぶことで、より的確な精油の選択や活用につながります。

真菌への作用について:

真菌に対する精油の作用メカニズムを理解することで、活用の根拠が明確になります。

皮膚刺激性と抗菌活性のバランスについて:

皮膚刺激性を持つ精油の研究結果や、接触性皮膚炎の事例などから、安全に使用するための視点を学べます。

免疫調整力の活用について:

精油がどのように免疫力をサポートできるか、相性のよい行動パターンとは何かを知ることで、日常の健康管理にも役立ちます。

 

これらの内容を理解することで、

抗菌アロマテラピー』を安全かつ効果的に実践し、臨床や介護、家庭での健康維持に活かすことにつながる一助となります。

 

ご参加いただいた方々の嬉しい声

 

 

研究会に参加された方々からは、以下のようなうれしいお声をいただきました。

 

・「爪白癬靴の中への対応に活用してみます。」

・「子供のバッシュやチアダンスをしているダンスシューズに早速活用したい。」

・「イベント前のインフルエンザコロナウイルス感染症予防に効果的な方法が学びになりました。

  今年の冬は感染症予防などに活用してみようと思いました。」

・「古い精油についての活用が学びになりました。」

・「介護施設で勤務しているため、特にカンジダ、真菌の皮膚トラブルは勉強になりました。」

・「有効性に関して科学的根拠を示していただいたのが勉強になりました。」

・「高齢者施設で勤務しているので、フットケアなどで白癬菌対策や靴の菌増殖予防対策、舌苔の対策はとても興味深かった。」

・「座学だけではなく、『実験』ができる勉強会はとても貴重でした。」

・「試験管を使った実験やアロマテラピーの使用方法がとてもわかりやすく勉強になりました。」

・「ハーブウォーターを職場や家庭で活用し、心と体の健康に役立てたいと思いました。」

・「アロマによる室内殺菌や、アロママスクについての話が驚きでした。」

・「濃度危険性についてよく知れて、今後、ケアに活かせると感じました。」

 

このように、臨床や介護、ホームケアの現場で即実践できる内容が多く、

参加者の学びや満足度も非常に高いお声をいただき、とても嬉しくおもいます。

 

アーカイブ配信のご案内

 

 

今回の研究会の内容は、

お申込みから1か月間ご視聴いただけるアーカイブ動画の限定配信が行われております

 

すでに東京、岐阜、徳島など九州以外からもアーカイブ配信の申し込みをいただいており、

全国的に高い関心が寄せられていることがうかがえます。

 

現地で実施された実証実験部分は含まれませんが、

再生・停止を自由に行いながら視聴できるため、

要点を逃さずゆっくりと整理しながら学ぶことが可能です。

 

≪ぜひ見ていただきたい視聴のポイント≫

  • 呼吸器感染症対策に役立つ精油の使い方

  • 誤嚥性肺炎予防につながる口腔衛生の実践法

  • 皮膚トラブルや白癬菌対策に役立つケア

  • 精油の正しい知識とその根拠に基づく活用方法

 

臨床・介護・自宅の生活における幅広い場面で、

抗菌アロマテラピーは感染症や炎症への対応に役立てられます。

自然の力を活用しながら健康の質(QOL)の向上にご活用いただけますと幸いです。

 

 

講演後は、色鮮やかにハーブなどをはじめとした植物たちが花開く

みゆきの里ハーブガーデンのご案内もさせていただきました。

 

「ハーブガーデンがとてもきれいで癒されました。」

「こんなに立派なガーデンがあって本当にすごい。」

 

とこちらも多数の嬉しいお声をいただきました。

ありがとうございました。

 

おわりに

 

この度は、安部茂先生には「みんながわかりやすいように」と、

地域でも活用できる実証実験のご提案をいただき、

楽しく、かつ根拠に基づいた内容盛りだくさんの講演をしていただきました。

安部茂先生、本当にありがとうございました。

 

また、ご参加いただきました皆様には、

多くの嬉しいお声をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。

 

 

アーカイブ視聴についてのお問い合わせやお申込み方法はこちら⇩

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdvHY3OfQ1zish-8H2AddaZq-LAuWV1YFUQkPbdmiR_lW73MQ/viewform

 

 

 

 

 

 

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津々見 知里

津々見 知里(つつみ ちさと)

現職:みゆきカレッジ講師

臨床看護師歴14年。大学病院にて、集中治療室、緩和ケア、心臓血管外科、循環器内科などを経験。看護師として、また2児の母として、自分を労りながら日々を過ごすことで、目の前の方にも余裕を持って接することができることを痛感。大切な日々の生活を少しでも健やかに、心身ともに緩ませながら過ごせるツールとしてアロマを活用する様々な方法をお伝えします。

資格

看護師、保健師、NARD JAPAN認定アロマ・インストラクター