HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

食コラム

3月に「ポタージュ・ボンファム」の勉強会を開催いたしました

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みゆきの里では、2008年10月より料理研究家・辰巳芳子先生の「いのちを支えるスープ」の理念を大切にし。季節の素材を生かしたスープを患者様・ご利用者様へ提供してきました。

それらを提供するにあたりみゆきの里では毎月「いのちを支えるスープの勉強会」を開催。山本総料理長にご指導をいただきながら、管理栄養士や栄養士、調理師が、鎌倉の辰巳先生のご自宅教室で伝えられたレシピを体験し、技術と心を学ぶ場となっています。

今回は「ポタージュ・ボンファム」の勉強会を開催いたしましたので、ご紹介します。   

 

 

「ポタージュ・ボンファム」は命のスープのレシピの中でも基本のポタージュスープになります。じゃがいもを使用したポタージュスープです。

ボンファムとはフランス語で“良き主婦”を意味します。

辰巳先生はこの言葉を「家庭の知恵と愛情が詰まったスープ」として再解釈され、

素材のいのちを最大限に生かすポタージュとしてされています。

 

 

 

 ポタージュ・ボンファムの特徴

 

1.野菜の甘みと香りを引き出す構成

基本の材料はとてもシンプルです。

玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、セロリ、オリーブ油、塩、ブイヨン(または野菜のだし)

家庭でも親しみのある材料ですが、火の入れ方と時間のかけ方で驚くほど深い味になるのがこのスープの魅力になります。

 

 

2.「炒める」ではなく「汗をかかせる」

辰巳先生の独特の表現で、野菜を焦がさず、じっくりと水分を引き出すように加熱します。

これによって、

  • 野菜の甘みが最大化
  • 香りが立つ
  • 乳化が自然に進み、なめらかな口当たりになる

という効果が生まれます。

 

 

 3.塩は“味を決める”のではなく“いのちを引き出す”

辰巳先生は塩の扱いにとても繊細で、「素材のいのちを引き出すための塩」という考え方を大切にしています。

ポタージュ・ボンファムでも、塩は最小限で、素材の甘みを生かしています。

 

 

 4.裏ごしの丁寧さ

ミキサーで撹拌したあと、裏ごしをすることで“喉をすべるような”滑らかさが生まれます。

辰巳先生の料理は「手間を惜しまないこと」が本質で、その手間が、食べる人の身体にやさしく届くという考え方です。

 

 

野菜の切り方について、大きさが少々不揃いのところもあったため、大きさをそろえる理由について、「具材の火の通りが均一になり同じ時間に炊きあがる。余分に煮る時間がかからなくなる。」と語ってくださいました。また、具材を指先で押した際に、抵抗なくつぶれるようになれば、煮え具合の目安になる。」と実践を交えて教えて頂きました。

その他にも二鍋作ったうち、一つはレシピ通りの牛乳、もう片方の鍋は豆乳を加えて仕上げました。牛乳の代替えとして豆乳を勧めらました。

両方のスープを試食し、今回のスープでは豆乳の方が優しい仕上がりに感じられましたが、どちらも美味しく出来ていました。

勉強会の集大成として仕上げたスープは「今までのスープの中で一番美味しく仕上がっていたよ」と山本総料理長からうれしいお言葉を頂きました。

今年度の締めにとても素敵なお言葉を頂き、職員にとって大きな励みになりました。

山本総料理長、沢山ご指導頂きありがとうございました。

令和8年度は、新しい内容で「命のスープ勉強会」を開催予定です。

これからも、素材のいのちを大切にし、食べる方の心と身体に寄り添うスープ作りを続けてまいります。

 

 

 

 

材料(12人分)*監修:山本総料理長

材料 分量
ジャガイモ(男爵)
(8mm弱のイチョウ切り水に浸す 10分以内)
500g
玉ねぎ(半月薄切りスライス) 150g
にんじん
(4~5mmイチョウ切り 水に浸す10分以内)
180g
セロリの茎
(小口切りさっと洗う)
180g
オリーブ油 大さじ3(45cc)
チキンブイヨン(チキンクリアスープ) 1/4(250g)+水1000cc
ローリエ 1枚
牛乳 300~400cc
小さじ2(10g)

 

 

 

作り方

 

1.鍋に玉ねぎ、半量強のオリーブ油を入れ、甘味臭がするまで蒸らし炒める。

2.セロリ、にんじん、を加え煮えが付いたらジャガイモを入れ残りのオリーブ油、ローリエを加える。鍋ふたして蒸らしときどき混ぜる。野菜が透明感を増し、甘い香りが立ってくる。途中水分が不足する場合は、水を少し差しても良い。

3.野菜が充分に透明度を増し甘い香りがたったら、ひたひたにブイヨンと塩半量を入れ柔らかくなるまで煮る。

4.粗熱がとれたらローリエを除き、ミキサーにかけ、別鍋に裏ごし器を通し移す。

5.鍋を火にかけ、牛乳と残りのブイヨンで濃度を調整し、塩味を調え仕上げる。

 

 

 

 

 

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田浦 美穂

田浦 美穂(たうら みほ)

現職:富貴苑栄養課 主任

2012年にぼたん園へ調理員として入職し大量調理の経験を積み、2017年より富貴苑栄養課の栄養士として務めています。
季節の行事食や地域農園の野菜を献立に取り入れ、家庭的で栄養バランスのとれた食事作りを心がけています。
入居者様とコミュニケーションをとりながら、お食事の時間が楽しみになるような雰囲気づくりを大切にしています。

資格

栄養士