HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

食コラム

しょうが入り 養生きんぴら

【れんこん】
ビタミンCが豊富。でんぷんに包まれているので壊れにくく、ナチュラルキラー細胞を増加させる働きがあるため、風邪予防に期待ができます。
また、ポルフェノールの一種タンニンを含むので消炎や止血作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍への効果が期待できます。カリウムも多く含まれることから塩分の排泄、むくみ改善、高血圧予防に有効です。
【しょうが】
生のしょうがに含まれるジンガオールという成分には、血管を拡張させ発汗を促す働きがあり、加熱するとショウガオールという成分に変わって、腹部を中心に体の芯から温めます。
【ごぼう】
食物繊維が豊富。コレステロールを抑え、動脈硬化を防ぐほか、腸内を綺麗にしてくれるので大腸がん予防に期待ができます。イヌリンも含まれ、血糖値を下げる効果があるので糖尿病に有効です。
【にんじん】
にんじんの皮の下には、カロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどが多く含まれているので、丸ごと調理がおすすめ。にんじんは油で炒めた方がより栄養が取れます。

しょうが入り 養生きんぴら

材料(4人分)

作り方

  • 1れんこんはいちょう切り、しょうがは千切り、にんじん、ごぼうは斜めにスライスしてそれを千切りにする。ごぼうはあくが強いので最後に切り、水にはさらさないでおく。
  • 2蓋のできる小さな鍋にごま油を入れ、すぐにごぼうを加えて弱火にかける。そこに梅酢を1滴落とし、手早くから混ぜ、蓋をして蒸し煮にする。
  • 3ときどき蓋を開け、焦げないように混ぜる。もし水分が足りないときは少し水を加える。ごぼうの土臭いにおいが消え甘い香りに変わるまで続ける。
  • 4れんこん、にんじん、しょうがを入れ混ぜ、蒸し煮をしていく。野菜が汗をかき水分が出て、むらなく蒸し煮ができたら水を加える。
  • 5蓋をはずして、ゆっくり煮る。野菜が軟らかくなったらしょうゆを加え、煮汁の水分がなくなるまで煮る。
東島 正彦

東島 正彦(ひがしじま まさひこ)

現職:みゆきの里 料理長

自身の病気の経験から「医食同源」を信条に田園キッチンの料理長に就任。
穀物や野菜の味と力を引き出すマクロビオティックの調理法に学び、「土からお皿まで」
を提唱し、自ら農業に従事するなど、自然と調和する食、健康を考えた食の提供を目指している。
「医福食農連携推進協議会」中心メンバーとして、管理栄養士と共に健康レシピ本を作成。
KKT「テレビタミン」の料理コーナーに出演、けんくま21市民会議等に参加、「野菜と玄米の料理講座」 を開催するなど「食は命なり」を伝え続けている。

略歴

1981年 福岡市内ホテルなどで日本料理の修行
2003年 ウェルネススクエアー和楽開館から田園キッチン料理長に就任
      ~現在に至る~