HOLISTIC HEALTH JOURNAL

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食・農

健康の予防として「食材選び」にこだわる時に悩むポイントや解決策と注意点

目次

  • 食材選びに関する基礎知識
  • 食材選びで悩むポイントと解決策
  • 予防を意識した食材選びをするメリット
  • 予防を意識した食材選びをするデメリット
  • 予防を意識した食材選びをする時の注意点
  • まとめ

 

健康を維持するためには食べたいものを食べるだけでなく、栄養のバランスを考えながら食事を楽しむための「食材選び」が必要不可欠です。

今回は食材選びに関する基礎知識、食材選びで悩むポイントと解決策、予防を意識した食材選びをするメリット・デメリット、予防を意識した食材選びをする時の注意点についてお話します。

 

 

 

食材選びに関する基礎知識

 

 

はじめに食材選びに関する基礎知識について解説します。

 

 

食材選びとは何か

食材選びとは、家で料理をする時、もしくは外食する際に利用されている野菜や肉・魚などの食材を選ぶことを指します。

 

  • 新鮮さや安全性
  • カロリーや栄養価
  • 季節ごとの旬の食材
  • 季節ごとの料理に合わせた食材
  • 好き嫌いやアレルギーに合わせた食材
  • 地産地消などを意識した食材

 

以上は一例ですが、食材を選ぶ際のポイントと言えます。人によってはレシピを見てから食材を選ぶこともあれば、スーパーなどで食材を見ながらレシピを思い浮かべる方もおり様々です。

 

食べ物が身体を作っている

豊富な食に恵まれている時代。その中でどんな食を選ぶかで身体や心にも影響を及ぼし今の食事が5年後、10年後のあなたを作っていくことを考えれば毎日の食事は健康な身体を作る上でとても大切になってきます。食事を楽しむことで充実した人生が送れるようになること、健康で元気いっぱい日々を過ごせるようになることからも重要であることは明白です。

 

旬の食材を取り入れるべき理由

旬の食材を取り入れるべき理由として、旬のものは季節に合わせた栄養価に優れていること、新鮮で美味しい野菜など季節ごとに旬を感じられることが挙げられます。同時に食材選びをして料理をすることはとても大変ですが、季節に合わせた食材を選ぶことでバリエーションも豊富になり、様々な料理に挑戦しやすくなるのも旬の食材を取り入れるべき理由と言えるでしょう。

 

食材選びと栄養素の関係性

食材選びと栄養素の関係性は非常に密接な関係にあります。自分自身の健康状態や体調に合わせて食材を選ぶことで、体調管理にも繋がりますし、日々の生活において過不足なく活動できるようになるのが理由です。例えば、自分の好きなものだけを食べている場合など、栄養素が偏りがちになったり、カロリーが多い、もしくはカロリーが足りないって言ったことになりがちですが、栄養を意識した食材選びをすることで、必要な分の栄養素と必要な分のカロリーを摂取することにつながり、健康を維持する予防が期待できるようになります。

 

 

食材選びで悩むポイントと解決策

 

 

次に食材選びで悩むポイントと解決策について解説します。

 

 

旬の食材がよくわからない

食材選びで悩むポイントとして、旬の食材がよくわからないことが挙げられます。ホームページなどを参考にしたり、スーパーに足を運んで旬の素材がどんなものかを少しずつ覚えておくと良いでしょう。旬の野菜はその時期に収穫される野菜でもあり、一番新鮮で美味しい時期のものでもあります。旬の食材に合わせた調理方法もリサーチして、美味しく食べられるように調理していくことが大切です。

 

食材を使い切れずに無駄にしてしまう

食材選びで悩むポイントとして、食材を使い切れずに無駄にしてしまうことが挙げられます。せっかくお金を払って購入したものが使い切れないのはもったいないと考えてしまうということです。食材を無駄にしないためにも、食材の量に合わせてレシピを考えておくこと、冷凍保存するなどして調理まで安全な状態を保つことなどをおすすめします。

 

献立を考えながら食材を選ぶのが大変

食材選びで悩むポイントとして、献立を考えながら食材を選ぶのが大変なことが挙げられます。同じ料理ばかりでは飽きてしまいますし、手間暇を考えながら買い物や料理をすることも非常に大変です。そんな時は食材からレシピを考えること、食材そのものを味わえるレシピを選ぶことで、手間なく旬の食材を楽しむことができます。料理は自分で考えるのも大事ですが、レシピサイトや他の人のアイデアをどんどん取り入れて、様々な調理方法を覚えて行くことでどんどん上達していくでしょう。

 

栄養のバランスを考えるのが難しい

食材選びで悩むポイントとして、栄養のバランスを考えるのが難しいことが挙げられます。解決策としては基本的には5大栄養素をバランスよく摂取すること、大まかなカロリー計算のみを行い、過剰摂取しすぎない、栄養が足りなさすぎないといったような形にすると良いでしょう。また、体重が気になるような場合などダイエット食にする場合にあっても、いきなり糖質制限を行ったり、脂質を完全にカットしたりするようなことはせず、ほんの少しの食事制限と運動することを前提にダイエットした方が良いということも覚えておいてください。

 

 

予防を意識した食材選びをするメリット

 

 

次に予防を意識した食材選びをするメリットについて解説します。

 

 

健康を維持しながら食事を楽しむことができる

予防を意識した食材選びをするメリットとして、健康を維持しながら食事を楽しめることが挙げられます。適切な栄養素が摂取できるようになれば、必然的に体調も良くなりますし、旬の食材を取り入れればいつも美味しいものが食べられるようになるでしょう。

 

健康な体で心身ともにQOLの高い生活ができる

予防を意識した食材選びをするメリットとして、健康な体で心身ともにQOLの高い生活ができることが挙げられます。現実問題として料理や食事が億劫になってくると、元気が出てきませんし、栄養バランスが悪ければ体調不良になりがちです。栄養バランスを考えた食材選びをすることで、健康的な体になれば、日々を楽しめるようになり、ポジティブな気持ちで過ごせるようになるでしょう。

 

献立の種類が豊富になり買い物や料理が楽しくなる

予防を意識した食材選びをするメリットとして、献立の種類が豊富になり買い物や料理が楽しくなることが挙げられます。個人差はありますが、やはり献立を考えたり、料理をしたりするのは意外と大変です。しかし、献立や料理は増えれば増えるほど楽になりますし、何よりも美味しいものを食べれるというリターンがあるため楽しくなってきます。自分や家族、友人のために料理を作るということ自体が良いストレス発散となり、同時に体も健康になるのもメリットと言えるでしょう。

 

健康の維持につながることで医療費が安くなる

予防を意識した食材選びをするメリットとして、健康の維持につながることで医療費が安くなることが挙げられます。バランスの良い食材選びをし、適度なカロリーの制限をしていくことで健康的で動きやすい体になれば、病気や生活習慣病にもなりにくいということです。もちろん、体質は人それぞれであり絶対にならないということはありませんが、暴飲暴食、栄養不足といったような状況よりは状況が良くなっていくということは期待できるでしょう。

 

 

予防を意識した食材選びをするデメリット

 

 

次に予防を意識した食材選びをするデメリットについて解説します。

 

 

献立の立案や買い物などの手間が面倒

予防を意識した食材選びをするデメリットとして、献立の立案や買い物などの手間が面倒なことが挙げられます。この点については、個人差だけでなく、日々の生活、仕事や子育て、介護や勉強など様々な要因によって、難易度がアップしてしまうデメリットでもあります。ストレスを溜め込めないようにするためにも、時には外食やお弁当、惣菜や冷凍食品などを取り入れて、適度に手を抜くこと、料理を嫌いにならないようにすることが大切です。

 

情報がたくさんあって何が正しいか分かりにくい

予防を意識した食材選びをするデメリットとして、情報がたくさんあって何が正しいか分かりにくいことが挙げられます。実際にとある一つの食材で検索した時においても、一方では体に良い、一方では体に悪いと言ったような情報があるため、判断しにくくなってしまうことがあるでしょう。また、調理方法も様々なものがあるため、結局どうやって作ればいいのか悩むこともあるかもしれません。そういった場合は情報の発信源が信頼できるかどうか、専門家かどうかなどを見て、きちんとした根拠のある情報を参照するようにしてみてください。

 

規則正しい生活自体がストレスになることも

予防を意識した食材選びをするデメリットとして、規則正しい生活自体がストレスになることが挙げられます。しかし、不規則で不健康な生活は楽かもしれませんが、やはり健康のことをあまりおすすめできません。大切なのは完璧を求めすぎないこと、時には手を抜くこと、気楽に考えること、外食なども避けすぎないようにすることなど、食事に対するストレスを溜め込まないようにバランスを取ることをおすすめします。

 

 

予防を意識した食材選びをする時の注意点

 

 

次に予防を意識した食材選びをする時の注意点について解説します。

 

 

旬の野菜や食材選びとともに安全な調理方法を精査する

健康や予防、ダイエット料理なども含めて、食材選びやレシピは様々な情報がインターネット上に溢れています。食中毒などにならないようにするためにも、情報の発信源をしっかりと精査し、正しい情報を選べるようにしましょう。特に牛肉や豚肉、鶏肉やその他の生肉、魚介類の調理において、加熱が足りなかったり、調理法を誤ってしまうことで思わぬリスクに遭遇してしまうこともあるため、食材の安全性だけでなく、調理の安全性についてもしっかりと学んでおいてください。

 

複数のレシピサイトを見て手軽に作れるレシピを選ぶ

食材選びの難点はレシピ、献立を考えることと言えます。必ずしも自分の中のレパートリーだけ食材選びをするのではなく、複数のレシピサイトを見て気軽に作れるレシピを選び、レシピに関するストレスを感じにくいようにしましょう。検索エンジンに食材を入力して検索すればすぐにレシピは出てきますので、旬の野菜と肉もしくは魚などのキーワードと共に検索し、簡単、お手軽、時短などのレシピを活用してみてください。

 

こだわりすぎない様にしましょう

インターネットの情報を見ていますと、無添加、無農薬、オーガニック、自然素材など様々な言葉で食材選びをすべきと言ったようなことが目に入ってくることがあります。もちろん、安全性の高いものを選ぶということは重要ですが、食材を手に取るときは、裏側の食材名や添加物の種類などの表示を確認して安全な物を選ぶのも賢い選択でもあります。ただし最低限、肉や野菜、調味料などの賞味期限や消費期限はしっかりとチェックすることはおすすめします。

 

体の健康と心の健康のバランスを考えることも大事

健康のために食材選びをすることは大切ですが、体の健康ばかり考えていると心の健康が保てなくなってしまうことに注意しましょう。健康的で栄養価のバランスを取る食事の場合、味が質素になってしまったり、苦手でも食べなければならなかったりするようなこともあるため、食事が楽しめなくなってしまうこともあります。もちろん、アレルギーの食材については避けるべきではありますが、美味しいと感じられる食材、自分の好きな食材もふんだんに取り込んでいくと良いでしょう。

 

 

まとめ

 

今回は食材選びに関する基礎知識、食材選びで悩むポイントと解決策、予防を意識した食材選びをするメリット・デメリット、予防を意識した食材選びをする時の注意点についてお話ししました。

食材選びや自炊は大変なこともありますが、慣れてくると季節ごとの食材を楽しめるようになり、心も体も元気に過ごすことができるようになります。健康を維持して豊かな生活を送りたいと考えれば、様々な食材や料理に挑戦しながら、食材選びそのものも楽しめるようにすることが大切です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が食材選びにお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

 

加悦 涼子

加悦 涼子(かえつ りょうこ)

現職:ケアハウス ピオニーガーデン
栄養課 課長

1966年よりピオニーガーデンの栄養士として勤務。
入居者様がいつまでもお元気で過ごして頂ける様心を込めながら、食は命の基を理念に掲げ喜ばれる食事は勿論の事、食は命の基を理念に掲げ、体に優しい食材を使用した食事作りを栄養課のスタッフと共に精進しています。

資格

栄養士