呼吸筋について
コロナが増えている最近ですが、感染しないように家でゆっくりとされている方も多いかと思います。
何もしないと、一定の姿勢で横隔膜を動かさない呼吸となってきます。
そのまわりの呼吸筋も使われることがない状態が続きます。 これが、酸素が十分に全身に回らない状況をつくります。これにより、心身の不調を訴えることがあります。
呼吸について、少し確認をします。
呼吸は肺が行うもの、と思う人は少なくないでしょう。しかし、肺は自らふくらんだり縮んだりすることはできません。 横隔膜や肋間筋といった筋が、胸郭の拡大や収縮を起こして呼吸ができます。 このように胸郭を動かし、呼吸に関わる筋肉のことを「呼吸筋」といいます。
コロラド大学の生物学者ダニエル・クレイグヘッド氏によると、呼吸筋トレーニングをすることで循環器機能の改善がはかれたとの研究成果が挙げられています。
これは、パワーブリーズという専用器具を用いて5分間吸気筋に負荷を与えたものです。
この中で脳の血流が改善し、他にも全身の血流が良くなり、むくみや冷えなども改善をしたの報告です。また、呼気に負荷を与えることで気道の拡張を行うことができ、かつ大きな呼吸をする腹式呼吸をすることで不安感などの改善が図れます。
まずは、口すぼめ呼吸を吸気のみ、呼気のみで行ってみてください。
写真は、呼気における口すぼめ呼吸です。 ①鼻から息を吸います。 ②唇を軽くすぼめて、口からゆっくりと息を吐きだします。