HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

セルフケア

【更年期を乗り越える備え】30代から始めたいアロマテラピーケア

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女性のライフスタイルで、閉経の前後5~10年を「更年期」といい、卵巣の機能が低下し女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下します。

実は、30代のうちから備えていたほうがいいと知っていましたか?

人によってホルモンバランスの不調が出る症状はさまざまで、300種類近くと言われています。当てはまるものがないかご自身でチェック☑してみてください

 

□上半身やお顔がほてり、汗をかきやすい

□寝つきが悪く、目をさましやすい

□ゆううつな感じ、不安な感じがする

□やる気が起きず、疲れやすい

□興奮しやすく、イライラがある

□めまいがする

□胸がドキドキする、しめつけられる

□目が疲れる

□頭が重い、頭痛がある

□首肩コリがある

□背中や腰が痛い

□手足がしびれたり

□関節が痛む

□手足や腰が冷える

□音に敏感である

 

これらのチェック項目が多かったとしても更年期障害と判断される訳ではありませんが、似た症状を呈する他の疾患の可能性を除外して問題がないことが確認し判定していきます。

 

エストロゲンの働き

 

①女性らしい体つきをつくる

②生殖機能

 →子宮内膜を肥厚させる、頸管粘液を増やし着床を助ける

③自律神経を安定させる

 →自律神経のバランスを整え情緒を安定させる

④骨や血管を健康に保つ

 →骨密度を維持し骨粗鬆症を予防する

 →血管を拡張し、血流を改善する

 →コレステロールを調整し、動脈硬化を予防する

⑤肌や髪の健康を保つ

 →コラーゲンを生成し肌の張りや潤いをたもつ

 →髪の成長を促しツヤやコシを与える

 

なぜ30代からケアが必要なの?

 

エストロゲンには上記の作用があるので、閉経後は骨折や、動脈硬化のリスクが高まってしまいます。閉経してから長年の生活習慣を変えることはとても難しいので、若いうちから食生活や運動習慣や、ストレスケアを身に着けておくほうが良いと言われています。ストレスにうまく対処し、気分転換の方法があると更年期症状が出にくいというデータも出ています。正しい知識を身に着けて、ご自身の身体と心の変化を受け入れていけるように備えていきましょう。

 

食事で大切なのは栄養のバランス!女性ホルモンが作られるために食べたいもの

 

ビタミンE・・・アーモンド、ゴマ、かぼちゃなど

ビタミンB6・・・青魚、マグロ、カツオ、鮭など

ビタミン、ミネラルを含む野菜や果物・・・バナナ、リンゴ、アボカドなど

カロテン、鉄、葉酸、ビタミンK、ビタミンB群・・・色の濃い緑黄色野菜、ホウレンソウ、ブロッコリー、小松菜、ピーマン、トマト

大豆イソフラボンを含むもの・・・納豆、豆乳、豆腐、高野豆腐、みそ

 

アロマテラピーで女性ホルモンのケア!

 

アロマテラピーの精油や植物油にはエストロゲンと分子構造式がよく似ていて、エストロゲンが放出されたときと同じように作用することでホルモンバランスの調整をしたり、エストロゲンの働きを助けて不快な症状をやわらげたりする可能性があります。

 

クラリーセージ

学名:Salvia sclarea

科名:シソ科 蒸留部位:花房と茎葉

ジテルペンアルコール類のスクラレオールを少量~5%程度含みエストロゲン様作用(女性ホルモン類似作用)があり女性特有の疾患や不調に期待される

禁忌:妊婦さん、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮筋腫、乳腺炎をお持ちの方は使用しないでください

 

 

 

スターアニス

学名:Illicium verum

科名:シキミ科 水蒸気蒸留部位:種子(実)

フェノールメチルエーテル類のtrans-アネトールを75~95%含む。trans-アネトールはエストロゲンの分子構造式と似ているため、女性ホルモン様の作用として働く。

禁忌:妊婦さん、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮筋腫、乳腺炎をお持ちの方は使用しないでください

 

 

更年期症状をおだやかにするレシピ

甘くてスパイシー、憂鬱な気分を忘れる香りです。

クラリーセージ・・・10滴

スターアニス・・・・10滴

ホホバオイル・・・・9ml

 

ブレンドオイルの作り方と使い方

①ホホバオイルに、クラリーセージとスターアニスの精油をそれぞれの滴数加えます

②しっかりまぜ10mlの遮光瓶に移し、作成日を書いたラベルを貼ります

③1回4~8滴を背骨の脇に塗布します。1日2回が目安です。

④症状がやわらぐまで使用します。作成したオイルは1か月ほど持ちます

 

イブニングプリムローズ(月見草)

学名:Oenothera biennis

科名:アカバナ科

種子から抽出されるオイルはγ―リノレン酸(ガンマリノレン酸)という必須脂肪酸がふくまれていて、体内でプロスタグランジンE1に変換されます。プロスタグランジンE1を介してホルモンバランスの調整、炎症の抑制、血流の改善などでエストロゲンの働きをサポートします。植物油自体にすこし香りがあるので皮膚塗布よりもサプリメントが一般的です

予防:大人1日1粒(1g)服用

治療:大人1日2~3粒(2~3g)服用

用法・用量守れば禁忌なし(ケモタイプ精油事典参考)

 

 

▲イブニングプリムローズ・カプセル(女性の健康サプリ)

 

おわりに

 

ホルモンバランスと自律神経は連動しています。ストレスを感じると、若くても更年期に似た症状がでることもあります。更年期症状は、病院でお薬や漢方などの処方もありますが、病院に行くほどでない、プチ不調を自分で整えていきたいとホームケア重視される方にはアロマテラピーで調整するという方法もありますよ。

自分で香りを楽しみながら手当する方法と、便利なサプリメントタイプもあります。

食事や運動、ストレスケアを取り入れながら気分よく過ごし楽しく年齢を重ねていきたいですね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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岩見 ともか

岩見 ともか(いわみ ともか)

現職:みゆきの里顧問

NARD JAPANアロマ・トレーナー
NARD JAPANアロマセラピスト・トレーナー
KACリンパセラピストトレーナー
Dr.Vodderリンパ浮腫セラピスト(MLD/CDT)
松本外科内科医院リンパ浮腫外来担当

21年の臨床看護師経験あり、2010年よりナードアロマテラピースクールやサロンの運営スタート。年間1000件以上のアロマやリンパドレナージュ施術を元に、臨床に強いセラピスト育成など行っている。
病院や訪問看護ステーションなど医療・介護の分野でメディカルアロマテラピーの立ち上げ、スタッフ研修の担当など行い、医療介護における問題解決にむけたアロマテラピー普及活動を行う。
女性特有のお悩み、PMS、更年期などから、乳がん、子宮がんの方、術後の後遺症、介護、緩和ケアのアドバイスまで、ライフサイクルを支えるアロマテラピーはお任せください。