今、呼吸器感染症がちょっとヤバい!
最近なんか周りで「ゴホゴホ」「ゲホゲホ」って、咳の音、よく聞きませんか?
もしかして、あなた自身もちょっと体調が優れないな〜なんて感じてたりしますか? そう、実は今、呼吸器系の感染症がまたまた大流行中なんです。
特に「え、またコロナ?」って思った人もいますよね。それから、小さい子がいる家庭だと「マイコプラズマ肺炎」って言葉もよく耳にします。どうしてこんなことになっちゃってるんでしょう? 一緒に見ていきましょう!
コロナが明けたと思ったら…まさかの「免疫負債」って何?
「やっとコロナ終わったー!」ってホッとしたのも束の間、なんでこんなにまた感染症が増えてるの?って思いますよね。これには、いくつかの理由があるんだけど、一番大きいのが『免疫負債(めんえきふさい)』というもの。
1. コロナ対策が私たちに残した「免疫負債」って?
パンデミックの3年間、私たちは手洗いやマスク、ソーシャルディスタンスをすごく頑張りましたよね。おかげで、コロナだけじゃなくて、インフルエンザとか普通の風邪もあんまり流行らなかった。それはよかったんですが、その裏側で『ウイルスに触れる機会』が激減してたってことなんです。
小さい頃って、熱出したり、咳したりしながら、いろんなウイルスと戦って、少しずつ強くなっていきましたよね? それって、体がウイルスと戦うための「練習」みたいなものをしていたってことです。でも、コロナ禍ではその「練習」の機会がほとんどなかった。
その結果、私たちの体は、これまでなら余裕で打ち負かせてたはずの普通の風邪ウイルスに対しても、免疫が「あれ、どう戦うんだっけ?」って準備不足になっちゃってるということが起こっています。これって、まるで貯金がなくて、いざって時に引き出せない状態みたいですよね。これが「免疫負債」!です。
特に、幼い子たちは大人よりもこの「免疫負債」の影響を大きく受けてる。初めて遭遇するウイルスに感染して、熱も咳もひどくなりがち。それが、今の感染拡大に拍車をかけているようです。
2. 世界との交流再開!インバウンドでウイルスも一緒に「おかえり」
日本に海外からたくさんの観光客が戻ってきて、街は賑やか! 海外旅行も気軽に行けるようになって、嬉しいですよね。でも、この人の移動って、ウイルスにとっても「無料の特急列車」みたいなものなんです。
海外で流行ってるウイルスが、私たちと一緒に飛行機に乗って日本にやってくる。パンデミック前ももちろんあったことだけど、世界中の人の動きが一旦ストップしてた反動で、いろんなウイルスがドバっと一気に入ってきた可能性があるんです。特に、日本じゃあんまり見なかったタイプのウイルスが来ちゃうと、私たちの体に「ガードマン(免疫)」がいないから、あっという間に広まってしまうんです。
3. 予想外の暑さ寒さもウイルスの味方?!
最近の天気って、異常だと思いませんか? 急に暑くなったり、かと思えば急に寒くなったり…。こういう気温の急な変化って、私たちの体の免疫力を弱らせていまうんです。
それに、地球温暖化の影響で、特定のウイルスが活動する期間が長くなったり、これまで流行しなかった地域でも顔を出すようになったりする可能性も言われています。デング熱みたいに蚊が運ぶ病気だけじゃなくて、呼吸器系のウイルスも、もしかしたら気候変動の影響を受けてるのかもしれません。
今、流行ってるのはどんな「犯人」たち?
じゃあ、具体的にどんな呼吸器感染症が流行してるんでしょう?
コロナ、まだいたの?「新しい顔」で登場!
新型コロナウイルス感染症、もうおなじみですね。今流行ってるのは、オミクロン株の仲間たちが中心なんです。最初の頃のコロナに比べると、重症になるリスクは低くなってるって言われてるけど、やっぱり感染力は強いまま。高齢者や、持病がある人は、まだまだ油断できません。
あと、最近は家で検査キット使う人も増えたので、実際にどれくらいの人が感染してるのか、正確な数字がわかりにくくなってる面もあるようですよ。
マイコプラズマ肺炎、しつこい咳の正体?
小さなお子さんがいる友達は、「マイコプラズマ肺炎」って言葉、よく耳にするのではないでしょうか?わたしの周りでも、とても多いです。これは、細菌とウイルスの中間みたいな微生物が原因で、主に咳やくしゃみで移ってしまいます。
コロナ禍で感染対策をしっかりしてたから、一時期は全然見ませんでしたが、今は「免疫負債」の影響もあって、すごく増えています。
特徴は、とにかく、しつこい咳が長く続くこと。乾いた咳が止まらなくて、夜になるとひどくなったりするから、なかなか寝れなかったり、生活に支障が出ちゃうこともあるから注意してね。
他にもいろんなウイルスが潜んでる!
この他にも、アデノウイルスが原因の「プール熱」とか、RSウイルス感染症(これは特に赤ちゃんが感染すると重症になりやすく要注意!)なども、場所によっては流行しています。インフルエンザも、冬だけじゃなくて、暖かい季節でも油断できない状況のようです。
つまり、今私たちは、「いろんな呼吸器系の感染症が、同時に、あるいは次々に流行する」っていう、ちょっとこれまでにない状況に直面してるってことなんですね!
病院や介護施設は今、どうなってるの? 〜ギリギリの現場と私たちのこれから〜
こんな風にいろんな感染症が流行すると、私たちの生活だけじゃなくて、医療の現場や介護施設も大変なことになりかねません。
1. 病院がパンク寸前?!「たらい回し」の心配も…
一番心配なのは、やっぱり病院がパンクしちゃうこと。熱を出す人が増えると、外来が混んで、診察まで何時間も待ったり、重症の患者さんを受け入れられなくて「たらい回し」になっちゃうリスクも出てきますよね。
特に、小児科とか高齢者を診る病院は、患者さんの急増で先生や看護師がもう限界!ってくらい多忙になる可能性がある。コロナ禍で「発熱外来」っていう仕組みができましたが、複数の感染症が同時に流行すると、それでも追いつかなくなる可能性も高いです。
私たち医療従事者も、感染対策のために特別な服を着たり、消毒したり、自分自身が感染しないように気をつけたり…本当に大変になってしまいます。
2. 看護師さんが足りない!現場はもう限界…
医療や介護の現場で働く人たちは、患者さんや利用者さんのケアをする中で、常に感染のリスクにさらされています。もし、たくさんのスタッフが感染しちゃったら、ただでさえ人手不足の現場がもっと大変なことになって、仕事が回らなくなってしまう。
例えば、介護施設で職員さんが次々感染しちゃったら、高齢者のお世話が手薄になったり、レクリエーションが中止になったりすることもある。感染対策のための防護具をつけてたり、消毒作業がものすごく増えたり…体力的にも精神的にも、本当にキツくなってしまいますね。
3. 入院できなくなるかも?施設内での感染拡大も心配…
感染症が流行すると、病院や介護施設で新しく入院したり、入所したりするのが難しくなっちゃう可能性もあります。感染を広げないために、一時的に受け入れをストップせざるを得ない状況も考えられるんです。
それに、一度施設の中で感染症が出ちゃうと、「クラスター(集団感染)」になっちゃうリスクがすごく高い。特に高齢者施設だと、持病を持ってる方が多いので、重症化するケースも多く、命に関わることだってある。クラスターが発生すると、施設が一時的に閉鎖されたり、利用者さんを隔離することもあり、本当に大変なんです。
4. 医療費もどんどん増えちゃう?
感染症が流行ると、検査代、治療代、入院代…と医療費がどんどん増えていきます。それに、感染対策のための設備を整えたり、医療従事者への手当なんかも必要になるので、病院や介護施設の経営も厳しくなる可能性がある。
これって、結局私たち国民全体の医療費の負担が増えることにもつながってしまうので、社会全体で考えていかなきゃいけない問題だとおもいませんか?
私たちにできることって何だろう?〜賢く行動して、未来を変えよう!〜
じゃあ、私たちや社会人のみんなにできることって、なんだろう?
1. 基本の感染対策、もう一回見直そう!
もう「当たり前」になってるけど、手洗い、うがい、マスク着用はやっぱり大事です! 人がたくさんいる場所、ちょっと体調が悪いなって時は、積極的にマスクするなど「TPO」に合わせた賢い判断が重要です。
2. ワクチン、打つ?打たない?
インフルエンザのワクチンとか、コロナのワクチンは、重症になるのを防ぐのに役立つよ。自分の体調とか、家族のことも考えて、お医者さんと相談して、適切なタイミングでワクチンを打つかどうか考えてみてね。また、他に自分や大切な人の健康をどの様に守れるか?考えて、知識をつけたり健康について学ぶ機会も増やしましょう。
3. 体調管理、本当に大事!
病気にならないためには、しっかり寝る、バランスよく食べる、適度に運動するのが基本中の基本! ストレスも溜め込まずに、心も体も健康な状態を保つことが、ウイルスから自分を守る一番の「盾」になります。
4. 「あれ?」って思ったら、早めに病院へ!
もし熱が出たり、咳が出たりしたら、無理しないで早めに病院に行きましょう。そして、療養を言われたら、家でゆっくり休んだりして、これ以上ウイルスを広げないように行動するのも大事なことです。
5. ネットの情報、鵜呑みにしないでね!
SNSなど、様々な情報が流れてきますが、その情報は確かですか?! 厚生労働省や国立感染症研究所など、どの機関が発信してるのか?情報をチェックして、冷静に行動することが大切です。そして、間違った情報を広めないようにするのも、私たちの役割です。
今回の呼吸器感染症の流行は、コロナ禍を経て私たちが抱える『免疫負債』という新しい問題を教えてくれました。でも、これは悪いことばかりではありません。この経験を通して、私たちは感染症とどう付き合っていくか、そして医療や介護の現場を支えることがどれだけ大切かを改めて学ぶことができたはずです。
私たちは社会を動かす世代として、自分の健康を守ることはもちろん、家族や友達、そして医療や介護の現場で頑張ってる人たちを支え合える社会を一緒に作っていく責任があるとおもいます。
このコラムや、私達が行うイベントやサービスが、皆様がこれからの感染症との付き合い方を考える、ちょっとしたきっかけになれば幸いです。
一緒に、この新しい波も楽しく乗り越えていきましょう!
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