
利水滲湿類(りすいしんしつるい)
冬瓜子(とうがんし)(化痰止咳平喘類)——ウリ科 性味 寒・甘 帰経 肺・脾・小腸 常用量 3〜12g
期待される効能
① 祛湿(きょしつ)利尿(りにょう):混濁尿・おりもの・排尿痛・排尿困難
② 清肺消癰排(せいはいしょうようはい)膿(のう):痰熱による咳・黄色い痰・胸膈(きょうかく)のつかえ・肺癰(はいよう)(肺の急性化膿性疾患)・腸癰(ちょうよう)(盲腸の急性化膿性疾患)
冬瓜皮(とうがんひ) ——ウリ科 性味 微寒(涼)・甘 帰経 肺・脾・小腸 常用量 15〜30g
期待される効能
① 利水消腫(りすいしょうしゅ):むくみ・排尿不調
② 清熱解暑(せいねつかいしょ):暑熱による強いのどの渇き
車前子(しゃぜんし) ——オオバコ科 性味 微寒・甘 帰経 肝・腎・肺・小腸 常用量 9〜15g(新鮮品30〜60g)
期待される効能
① 利尿通淋(りにょうつうりん):湿熱による尿量減少・尿が濃い・排尿不調
② 滲湿止瀉(しんしつししゃ):湿熱によるむくみ・下痢
③ 明目祛(めいもくきょ)痰(たん):肝熱による目の充血・目の痛み・目の乾燥・視力低下・多量の痰・咳
注意
妊婦は禁忌。
冬瓜(とうがん) ——ウリ科 性味 涼・甘・淡 帰経 肺・大腸・膀胱 常用量 好みでよい
期待される効能
① 清熱(せいねつ)解毒(げどく)利尿(りにょう):暑がり・むくみ・排尿不調
② 生津止渇(しょうしんしかつ):熱によるのどの渇き
注意
食べ過ぎると口内が荒れ、ひどくなると出血する。
西瓜皮(すいかひ)(西瓜(すいか)翠(すい)衣(い)) ——ウリ科 性味 涼・甘 帰経 心・胃・肺・腎 常用量 乾燥品10〜15g、新鮮品30g
期待される効能
① 利尿(りにょう):暑熱による排尿不調・尿が濃い・黄疸・むくみ
② 清熱解暑(せいねつげしょ):暑熱によるのどの渇き・焦燥感
薏苡(よくい)仁(にん)(はと麦)——イネ科 性味 涼・甘・淡 帰経 脾・胃・肺 常用量 6〜10g
期待される効能
① 滲湿利尿消腫(しんしつりにょうしょうしゅ):むくみ・排尿不調・脚気
② 健脾除痹(けんぴじょしひ):脾気虚による湿証の疲労・食欲不振・下痢
③ 清熱排(せいねつはい)膿(のう):肺と大腸の熱による胸痛・腹痛・咳・膿血が混じる痰
玉(ぎょく)米(べい)(とうもろこし)——イネ科 性味 平・甘 帰経 脾・肝・腎・大腸・胃 常用量 好みでよい
期待される効能
① 清熱利湿排(せいねつりしつはい)石(せき):むくみ・排尿不調・尿結石
② 健脾(けんぴ)益(えき)肺(はい):疲労・少食・腹部の張り
③ 調(ちょう)中和(ちゅうわ)胃(い):食欲不振
玉(ぎょく)米(べい)鬚(しゅ)(とうもろこしのひげ)——イネ科 性味 平、甘 帰経 膀胱・肝・胆 常用量 好みでよい
期待される効能
① 利尿消腫(りにょうしょうしゅ):むくみ・排尿不調・尿結石
② 利湿退(りしつたい)黄(おう):湿熱による黄疸
大豆(だいず) ——マメ科 性味 平・甘 帰経 脾・胃・大腸 常用量 好みでよい
期待される効能
健脾(けんぴ)利水(りすい)解毒(げどく):脾気虚によるむくみ・疲れ・消痩・関節の腫れと痛み・下痢
小豆(あずき)——マメ科 性味 平・甘・酸 帰経 心・小腸 常用量 9〜30g
期待される効能
① 利尿(りにょう)除湿(じょしつ):むくみ・胃のもたれ・下痢
② 解毒排(げどくはい)膿(のう):熱毒瘡瘍(熱による皮膚の腫れと赤み)
黒豆(くろまめ)——マメ科 性味 平・甘 帰経 脾・腎 常用量 30〜60g
期待される効能
① 活(かっ)血(けつ)利水(りすい)解毒(げどく):むくみ・腹水・関節の腫れと痛み・吹き出物・薬物中毒
② 滋陰補血祛風(じいんほけつきょふう):陰血不足によるめまい・生理不順・水虫・皮膚の化膿性疾患
茯苓(ぶくりょう) ——サルノコシカケ科 性味 平・甘・淡 帰経 心・脾・腎 常用量 10〜15g
期待される効能
① 利水滲湿消腫(りすいしんしつしょうしゅ):水湿内停によるむくみ・排尿不調・多量の痰・めまい
② 健脾(けんぴ)寧(ねい)心(しん):心脾両虚による倦怠無力・食欲不振・下痢・不眠・動悸・不安
注意
酢と相性が悪いので注意する。
参考文献:
1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008
3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017
5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019






