
通(つう)②
陳皮(ちんぴ) ——ミカン科 性味 温、辛・苦 帰経 脾・肺 常用量 3〜9g
期待される効能
① 理気健脾(りきけんぴ):脾胃気滞による腹部の張り・吐き気・嘔吐・下痢
② 燥湿化(そうしつか)痰(たん):痰湿による胸のつかえ・咳・多量の痰・喘息
枳殻(きこく) ——ミカン科 性味 温、苦・辛・酸 帰経 脾・胃・大腸 常用量 3〜9g
期待される効能
① 行(こう)気(き)開(かい)胸(きょう):飲食積滞による胸のつかえ・疼痛・痰・咳・呼吸困難
② 寛中除脹(かんちゅうじょちょう):胃腹部の張り・疼痛・便秘・下痢
注意
虚弱者・妊婦には使用注意。
未熟なダイダイで作った「枳実」は、枳殻より強い効能があります。
仏手(ぶしゅ)——ミカン科 性味 温、辛・苦 帰経 肝・脾・胃・肺 常用量 3〜9g
期待される効能
① 疏(そ)肝(かん)解(げ)鬱(うつ):肝鬱気結と肝胃不和による胸脇の張りや痛みとつかえ・胃腹部のつかえ
② 理(り)気(き)和中(わちゅう):脾胃気滞による吐き気・嘔吐・食欲不振
③ 燥湿化(そうしつか)痰(たん):咳・多量の痰・胸痛
薤(がい)白(はく)——ユリ科 性味 温、辛・甘 帰経 肺・胃・大腸 常用量 5〜9g
期待される効能
① 通陽散結(つうようさんけつ):寒邪・痰湿による胸痛・胸のつかえ
② 行気導滞(こうきどうたい):脘腹部の張りと痛み・下痢
レモン(収渋類)——ミカン科、枸櫞(くえん)の近縁種 性味 平、酸 帰経 肺・胃 常用量 好みでよい
期待される効能
① 祛暑生津止渇(きょしょしょうしんしかつ):暑熱によるのどの渇き・食欲不振
② 安胎(あんたい):妊婦のつわり・胎児不安
緑萼(りょくがくばい)梅(梅の花)——バラ科 性味 平、酸・渋 帰経 肝・胃・肺 常用量 3〜5g
期待される効能
① 疏(そ)肝(かん)解(げ)鬱(うつ):肝気鬱結と肝胃不和による脇肋の張りと痛み・ため息・胃腹部のつかえ・食欲不振
② 理(り)気和(きわ)胃化(いか)痰(たん):痰気交阻(たんきこうそ)による梅核(ばいかく)気(き)(のどのつかえ)・げっぷ
蕎麦(そば)——タデ科 性味 涼、甘 帰経 脾・胃・大腸 常用量 好みでよい
期待される効能
① 下気消積(かきしょうせき)・開(かい)胃(い)寛(かん)腸(ちょう):食べ過ぎ、腸胃積滞による腹部の張り・腹痛・下痢
② 止帯消濁(したいしょうだく):精液尿・おりもの
注意
脾胃虚寒者には注意。
オレンジ(橙)——ミカン科 性味 寒(涼)、甘・酸 帰経 胃・肺 常用量 好みでよい
期待される効能
① 開(かい)胃(い)理(り)気(き):胸腹部の張り・嘔吐・食欲不振
② 生津止渇(しょうしんしかつ):のどの渇き・発熱
③ 潤肺止(じゅんぱいし)咳(がい):空咳・痰
文(ぶん)旦(たん)(柚(ゆず))——ミカン科 性味 寒、甘・酸 帰経 胃・肺 常用量 好みでよい
期待される効能
① 健脾消食(けんぴしょうしょく):食欲不振・消化不良
② 止(し)咳化(がいか)痰(たん):咳・多量の痰
③ 解(かい)酒(しゅ):酒の飲み過ぎ
参考文献:
1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008
3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017
5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019






