HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

医師執筆

第九十七回東洋医学療法の紹介コラム80薬膳茶㉚目的別・薬膳茶に使う食薬ー通③

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通(つう)③

止血類(しけつるい)

 

艾(がい)葉(よう) ——キク科 性味 温、辛・苦 帰経 肝・脾・腎 常用量 3〜10g

期待される効能

①  温(おん)経(けい)止血(しけつ)・散(さん)寒調(かんちょう)経(けい):虚寒性の出血・腹痛・生理痛・生理不順・不正出血

②  安胎(あんたい):胎児不安

 

三七(さんしち)——ウコギ科  性味 温、甘・微苦  帰経 肝・胃 常用量 3〜9g、粉末は1回1〜3g

期待される効能

①  化瘀(かお)止血(しけつ):瘀血性出血・外傷の出血・内出血

②  活血定痛(かっけつていつう):けがの腫れと痛み・捻挫

注意

苦味が強いので料理には不向き。

 

藕(ぐう)節(せつ)——スイレン科  性味 平、甘・渋  帰経 肝・肺・胃 常用量 3〜6g

期待される効能

収斂(しゅうれん)止血(しけつ):各種出血(特に吐血・喀血・咳血)

 

槐(かい)花(か)——マメ科  性味 微寒、苦  帰経 肝・大腸 常用量 3〜15g

期待される効能

①  涼(りょう)血止(けつし)血(けつ):熱による出血(特に血便)

②  清肝降(せいかんこう)火(か):肝熱による目の充血・頭痛・頭部の張り・めまい

 

活血化瘀(かっけつかお)

 

紅花(こうか)——キク科  性味 温、辛  帰経 心・肝 常用量 3〜9g

期待される効能

①  活(かっ)血通(けつつう)経(けい):血瘀による生理不順・生理痛・産後腹痛・出血・出血塊

②  祛瘀(きょお)止痛(しつう):胸のつかえる痛み・心痛・腹痛・脇痛・打撲疼痛

注意

妊婦は禁忌。出血傾向のある人は慎重に使用。

紅花と似ているサフランの別名は「蔵(そう)紅花(こうか)」です。チベット(中国名は西蔵(せいぞう))から中国に入ったため、この名前がつきました。性味は寒性、甘味で、心・肝経に入りやすく、涼血祛瘀(りょうけつきょお)の高熱による出血に使います。

 

姜(きょう)黄(おう)——ショウガ科  性味 温、辛・苦  帰経 肝・脾 常用量 3〜9g

期待される効能

①  活(かっ)血行(けつこう)気(き):気滞血瘀による胸脇腹部の疼痛・生理不順・生理痛・閉経・産後腹痛

②  通(つう)経(けい)止痛(しつう):風寒湿邪により気血の流れが詰まった関節筋肉の痺痛(痛み・しびれ)・外傷損傷

注意 

① 妊婦は禁忌。 ② 貧血には慎重に使用。

一般的に「ターメリック」とよばれます。

 

川芎(せんきゅう)——セリ科  性味 温、辛  帰経 肝・胆・心包 常用量 3〜9g

期待される効能

①  活(かっ)血行(けつこう)気(き):気滞血瘀による頭痛・胸脇部の疼痛・腹痛・生理不順・生理痛・産後腹痛・悪(お)露(ろ)停滞

② 祛風(きょふう)止痛(しつう):風寒による頭痛・めまい・関節筋肉痛

注意

生理過多および出血性疾患がある人には用いない。

 

参考文献:

1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003

2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008

3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014

4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017

5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019

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