
通(つう)③
止血類(しけつるい)
艾(がい)葉(よう) ——キク科 性味 温、辛・苦 帰経 肝・脾・腎 常用量 3〜10g
期待される効能
① 温(おん)経(けい)止血(しけつ)・散(さん)寒調(かんちょう)経(けい):虚寒性の出血・腹痛・生理痛・生理不順・不正出血
② 安胎(あんたい):胎児不安
三七(さんしち)——ウコギ科 性味 温、甘・微苦 帰経 肝・胃 常用量 3〜9g、粉末は1回1〜3g
期待される効能
① 化瘀(かお)止血(しけつ):瘀血性出血・外傷の出血・内出血
② 活血定痛(かっけつていつう):けがの腫れと痛み・捻挫
注意
苦味が強いので料理には不向き。
藕(ぐう)節(せつ)——スイレン科 性味 平、甘・渋 帰経 肝・肺・胃 常用量 3〜6g
期待される効能
収斂(しゅうれん)止血(しけつ):各種出血(特に吐血・喀血・咳血)
槐(かい)花(か)——マメ科 性味 微寒、苦 帰経 肝・大腸 常用量 3〜15g
期待される効能
① 涼(りょう)血止(けつし)血(けつ):熱による出血(特に血便)
② 清肝降(せいかんこう)火(か):肝熱による目の充血・頭痛・頭部の張り・めまい
活血化瘀(かっけつかお)類
紅花(こうか)——キク科 性味 温、辛 帰経 心・肝 常用量 3〜9g
期待される効能
① 活(かっ)血通(けつつう)経(けい):血瘀による生理不順・生理痛・産後腹痛・出血・出血塊
② 祛瘀(きょお)止痛(しつう):胸のつかえる痛み・心痛・腹痛・脇痛・打撲疼痛
注意
妊婦は禁忌。出血傾向のある人は慎重に使用。
紅花と似ているサフランの別名は「蔵(そう)紅花(こうか)」です。チベット(中国名は西蔵(せいぞう))から中国に入ったため、この名前がつきました。性味は寒性、甘味で、心・肝経に入りやすく、涼血祛瘀(りょうけつきょお)の高熱による出血に使います。
姜(きょう)黄(おう)——ショウガ科 性味 温、辛・苦 帰経 肝・脾 常用量 3〜9g
期待される効能
① 活(かっ)血行(けつこう)気(き):気滞血瘀による胸脇腹部の疼痛・生理不順・生理痛・閉経・産後腹痛
② 通(つう)経(けい)止痛(しつう):風寒湿邪により気血の流れが詰まった関節筋肉の痺痛(痛み・しびれ)・外傷損傷
注意
① 妊婦は禁忌。 ② 貧血には慎重に使用。
一般的に「ターメリック」とよばれます。
川芎(せんきゅう)——セリ科 性味 温、辛 帰経 肝・胆・心包 常用量 3〜9g
期待される効能
① 活(かっ)血行(けつこう)気(き):気滞血瘀による頭痛・胸脇部の疼痛・腹痛・生理不順・生理痛・産後腹痛・悪(お)露(ろ)停滞
② 祛風(きょふう)止痛(しつう):風寒による頭痛・めまい・関節筋肉痛
注意
生理過多および出血性疾患がある人には用いない。
参考文献:
1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008
3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017
5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019






