
通(つう)④
鶏(けい)血(けっ)藤(とう)——マメ科 性味 温、苦・微甘 帰経 肝・腎 常用量 10〜30g
期待される効能
① 行(こう)血(けつ)補血調(ほけつちょう)経(けい):血瘀・血虚による生理不順・生理痛・閉経
② 通経活絡(つうけいかつらく):風湿邪気による関節筋肉痛・しびれ
月(げっ)季(き)花(か)——バラ科 性味 平、甘・淡・微苦 帰経 肝 常用量 3〜6g
期待される効能
① 活(かっ)血調(けつちょう)経(けい)・疏肝解鬱:肝気鬱結と気滞血瘀による生理不順・生理痛・閉経・胸脇部の張りと痛み
② 消腫(しょうしゅ)解毒(げどく):皮膚や皮下の急性化膿性疾患
注意
妊婦には慎重に用いる。
桃(とう)仁(にん)——バラ科 性味 平、甘・苦 帰経 心・肝・大腸 常用量 5〜10g
期待される効能
① 活血化瘀(かっけつかお):血瘀による閉経・生理痛・固まり・肺癰(肺の急性化膿性疾患)・腸癰(盲腸の急性化膿性疾患)
② 潤(じゅん)腸通便(ちょうつうべん):腸燥による便秘
③ 止(し)咳平喘(がいへいぜん):肺気不降の咳・喘息
注意
① 妊婦、下痢のときは禁忌。
② 呼吸を抑制することがあるので長期使用と多量使用は避ける。
益(やく)母草(もそう)——シソ科 性味 微寒、辛・苦 帰経 心・肝・膀胱 常用量 12〜30g
期待される効能
① 活(かっ)血調(けつちょう)経(けい):血瘀による生理不順・生理痛・閉経・悪露停滞・産後腹痛
② 利水消腫(りすいしょうしゅ):血熱による排尿不調・血尿・むくみ
③ 清熱(せいねつ)解毒(げどく):打撲疼痛・皮膚や皮下の急性化膿性疾患・発疹
注意
① 妊婦は禁忌。
② 生理の出血が多い人は慎重に使用。
凌霄(りょうしょうか)花——ノウゼンカズラ科 性味 微寒、辛 帰経 肝・心包 常用量 3〜9g
期待される効能
① 破瘀通(はおつう)経(けい):血瘀による閉経・生理痛・打撲疼痛
② 涼血祛風(りょうけつきょふう):血熱によるかゆみ・風疹・湿疹・血便・不正出血
注意
妊婦は禁忌。
丹参(たんじん)——シソ科 性味 微寒、苦 帰経 心・心包・肝 常用量 3〜60g
期待される効能
① 活(かっ)血調(けつちょう)経(けい):血熱による生理不順・生理痛・閉経・産後腹痛
② 祛瘀(きょお)止痛(しつう):瘀血による胸痛・胃腹部の疼痛・打撲疼痛・固まりの疼痛
③ 涼血消癰(りょうけつしょうよう):皮膚の化膿性疾患
④ 除煩(じょはん)安神(あんしん):熱病による精神不安・動悸・不眠
注意
① 出血性疾患の人は使用しない。
② 藜(り)芦(ろ)との配合は禁忌。
鬱(う)金(こん)——ショウガ科 性味 寒、辛・苦 帰経 肝・胆・心 常用量 3〜9g
期待される効能
① 活(かっ)血(けつ)止痛(しつう)・行(こう)気(き)解(げ)鬱(うつ):肝気鬱結による胸脇部の疼痛・胸のつかえる痛み・乳房刺痛(針で刺すような痛み)・生理不順・生理痛
② 清心(せいしん)涼(りょう)血(けつ)・利胆退(りたんたい)黄(おう):心熱・肝熱による各種出血・黄疸
注意
丁(ちょう)香(こう)との配合は禁忌。
参考文献:
1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008
3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017
5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019






