HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

医師執筆

第100回東洋医学療法の紹介コラム83薬膳茶㉝目的別・薬膳茶に使う食薬ー補②

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補(ほ)②

 

桃(もも)——バラ科  性味: 温、甘・酸  帰経: 肺・肝・胃・大腸 常用量: 好みでよい

期待される効能

①  益(えっ)気(き)生津(しょうしん):疲れ・のどの渇き・ほてり・寝汗

②  養陰潤燥(よういんじゅんそう):大腸の乾燥による便秘

③  利(り)肺(はい)鎮(ちん)咳(がい):風寒による咳・虚労の咳・喘息

注意

スッポン、白朮(びゃくじゅつ)と一緒にとらない。

 

飴(い)糖(とう)——イネ科  性味:温、甘  帰経 :脾・胃・肺 常用量 :好みでよい

期待される効能

①  補脾(ほひ)益(えっ)気(き):労倦傷脾による疲れ・食欲減少

②  緩急(かんきゅう)止痛(しつう):胃痛・腹痛

③ 潤肺止(じゅんはいし)咳(がい):肺気虚による咳・息切れ・喘息

注意

甘みが強いので、多量に服用すると嘔吐を起こす。

 

白朮(びゃくじゅつ)——キク科  性味 :温、甘・苦 帰経 :脾・胃 常用量 :6~12g

期待される効能

①  益気健脾(えっきけんぴ)・燥湿(そうしつ)利尿(りにょう):脾気虚による少食・下痢・むくみ・おりもの

②  止(し)汗安(かんあん)胎(たい):気虚による多汗・流産・胎動不安

 

吉(きつ)林(りん)人参(にんじん)——ウコギ科  性味 :微温(平)、甘・微苦 帰経 :肺・脾・心 常用量 :3~30g、粉末1~2g

期待される効能

①  大補(たいほ)元気(げんき):気虚欲脱によるたくさんの汗・動悸・めまい・大出血・嘔吐・下痢

②  補脾(ほひ)益(えき)肺(はい):脾肺気虚による疲れ・気温に関係なくかく汗・喘息・食欲低下・むくみ

③  生津止渇(しょうしんしかつ):津液不足によるのどの渇き・のどの乾燥

④  安神(あんしん)益(えき)智(ち):心神不安・不眠・多夢・動悸・健忘

注意

大根、藜(り)芦(ろ)と一緒に使用しない。

 

黄耆(おうぎ)——マメ科  性味 :微温、甘 帰経 :脾・肺 常用量 :9~60g

期待される効能

①  補(ほ)気(き)昇(しょう)陽(よう):脾肺気虚による内臓下垂・息切れ・めまい・疲れ・腹部の張り・下痢

②  益衛固表(えきえいこひょう):気温に関係なくかく汗・風邪を引きやすい

③  托毒生(たくどくせい)肌(き):皮膚の慢性潰瘍の癒着が遅れる

④  利水退腫(りすいたいしゅ):むくみ・尿が少ない

 

粳(うるち)米(まい)——イネ科  性味 :平、甘 帰経 :脾・胃 常用量 :好みでよい

期待される効能

①  補中(ほちゅう)益(えっ)気(き)・健脾和(けんぴわ)胃(い):気虚によるめまい・疲れ・食欲不振

②  除煩止渇(じょはんしかつ):精神不安やいらつき・のどの渇き

注意

馬肉、蒼(そう)耳子(じし)(そうじし)と一緒に使用しない。

 

干し(ほし)椎茸(しいたけ)——キシメジ科  性味 :平、甘 帰経 :胃 常用量 :好みでよい

期待される効能

①  補(ほ)気(き)益(えき)胃(い):胃気虚による食欲不振・胃痛・げっぷ・嘔吐

②  托痘(たくとう)止血(しけつ):風疹の発疹不暢(ふちょう)・不正出血・血便・がんの出血

 

山(さん)薬(やく)——ヤマノイモ科  性味 :平、甘 帰経 :脾・肺・腎 常用量 :9~120g

期待される効能

①  補脾(ほひ)養(よう)胃(い):脾気虚による少食・腹部の張り・泥状便

②  生津(しょうしん)益(えき)肺(はい):肺陰虚による慢性咳・喘息

③  補(ほ)腎(じん)渋(じゅう)精(せい):腎気虚による遺精・頻尿・足腰のだるさ・おりもの

注意

養陰助湿の働きがあるので、湿盛、中満、積滞には用いない。

 

参考文献:

1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003

2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008

3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014

4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017

5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019

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