
補(ほ)③
党参(とうじん)——キキョウ科 性味: 平、甘 帰経: 脾・肺 常用量: 9~30g
期待される効能
① 補中(ほちゅう)益(えっ)気(き):脾気虚による疲れ・少食・泥状の便・疲れ、肺虚の咳・喘息・声が低い。
② 補(ほ)血生津(けつしょうしん):熱病による津液損傷ののどの渇き・無気力・血虚の動悸・めまい・顔色が黄色い。
注意
藜芦(りろ)と一緒に使用しない。
太子参(たいしじん)——ナデシコ科 性味:平、甘・微苦 帰経 :脾・肺 常用量 :9~30g
期待される効能
① 補気健脾(ほきけんぴ):脾気胃陰両虚による倦怠・気温に関係なくかく汗・飲食減少・口の乾燥。
② 生津(しょうしん)潤(じゅん)肺(ぱい):肺陰虚による咳・のどの渇き。
注意
効果が弱いので、大量に長期間の服用が必要。
甘(かん)草(ぞう)——マメ科 性味 :平、甘 帰経 :心・肺・脾・胃 常用量 :3~30g
期待される効能
① 補脾(ほひ)益(えっ)気(き):脾胃虚弱による疲れ・息切れ・食欲不振・下痢(泥状便)。
② 祛痰止(きょたんし)咳(がい):虚実寒熱による各種の咳・喘息。
③ 緩急(かんきゅう)止痛(しつう):胃腹部疼痛・四肢の筋肉・関節の疼痛。
④ 清熱(せいねつ)解毒(げどく)(生甘草):皮膚の化膿性疾患・咽喉の腫れ・痛み。
⑤ 調和(ちょうわ)薬性(やくせい):苦味、薬効の強い薬と一緒に使う。
注意
副腎皮質ホルモンに似た作用があり、長期服用するとむくみやすい。
霊(れい)芝(し)——サルノコシカケ科 性味 :平 帰経 :心・肺・肝・腎 常用量 :6~12g、粉末1.5~3g
期待される効能
① 補(ほ)気(き)安神(あんしん):不安感・不眠・驚きやすい・多夢・健忘・疲れやすい・少食。
② 止(し)咳平喘(がいへいぜん):多量の痰・虚寒の咳と喘息。
西洋参(せいようじん)——ウコギ科 性味 :涼(寒)、甘(微寒)・微苦(苦) 帰経 :心・肺・腎・脾 常用量 :3~6g
期待される効能
① 補(ほ)気(き)養(よう)陰(いん):気陰両虚による精神疲れ・無気力・息切れ・気温に関係なくかく汗・咳・少量の痰・喀血。
② 清熱生津(せいねつしょうしん):陰虚火旺による発熱・のどの渇き・いらだち・のぼせて汗をかきやすい。
注意
藜芦と一緒に使用しない。
紅景天(こうけいてん)——ベンケイソウ科(景天科) 性味 :寒、甘 帰経 :脾・肺 常用量 :6~12g
期待される効能
① 健脾(けんひ)益(えっ)気(き):疲労の回復・めまい・頭痛・四肢無力・汗をかきやすい・食欲不振。
② 清肺止(せいはいし)咳(がい):咳・喀血・のどの渇き。
③ 活血化瘀(かっけつかお):打撲の疼痛・胸痛・背痛。
参考文献:
1)関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
2)辰巳洋著.実用中医薬膳学.東洋学術出版社,2008
3)平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
4)辰巳洋著.薬膳茶のすべて.株式会社 緑書房,2017
5)仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019

