【医療・介護分野における仲介紹介業者と現場の関係について】
(引用元:厚生労働省「医療等分野における雇用仲介事業に関する調査研究事業」令和7年度調査)
医療・介護の現場では、慢性的な人材不足が続いており、採用のスピードと確実性が求められています。今回の調査では、紹介会社や求人広告サービスと現場の関係性がより明確になりました。
■ 人材不足が仲介サービス利用を後押し
求人者が紹介会社を利用する理由として、
「HW等の他の採用経路では人材確保できなかった、迅速な求職者の確保、確実な紹介」
(引用:調査結果のポイントPDF p.1)
といった回答が多く、配置基準を満たすために“早く採用したい”という事情が背景にあります。
■ 採用スピード重視がミスマッチと早期離職につながる
紹介会社経由で採用した職員の早期離職率は以下の通りです。
- 医師:5.88%
- 看護師:14.38%
- 介護職(資格あり):18.86%
- 保育士:18.01%
(引用:調査結果のポイントPDF p.1)
前回より改善しているものの、依然として高い水準です。
報告書でも、
「紹介された人材の早期離職は、求人者の有料職業紹介事業への満足度を下げる要因」
(引用:報告書案PDF p.12)
と明記されており、採用を急ぐことでミスマッチが起こりやすいことが示されています。
■ 高い手数料と早期離職が現場の不満を増幅
紹介手数料については、求人者の 73.4% が
「経営上大きな負担となっており、料金は高いと感じる」
(引用:別冊PDF p.11)
と回答しており、負担感は非常に強い状況です。
また、早期離職が発生した場合、
医療84.9%、介護82.6%、保育86.3% が返戻金を受け取っていますが、その多くは手数料の25%未満です。
(引用:調査結果のポイントPDF p.1)
高い費用を払っても定着しないケースがあることが、現場の不満につながっています。
■ 就職者は“手軽さ”を評価するが、定着は職場環境次第
就職者が紹介会社を利用する理由として、
「スマホによる利用の手軽さ、求人情報のリサーチ、労働条件の交渉を任せられること」
(引用:調査結果のポイントPDF p.2)
といった利便性が挙げられています。
一方、前職の離職理由は、
「職場の人間関係、仕事内容への不満、勤務時間の長さ、給与への不満」
(引用:調査結果のポイントPDF p.2)
など、職場環境に関するものが中心です。
つまり、仲介サービスは“入口の便利さ”を提供する一方、定着には職場側の取り組みが不可欠であることがわかります。
■ まとめ:仲介サービスは必要だが、定着には職場づくりが鍵
今回の調査から見える全体像は、
人材不足 → 仲介サービス利用 → 採用スピード優先 → ミスマッチ → 早期離職 → 再び人材不足
という循環です。
仲介サービスは採用の重要な手段ですが、
定着を高めるためには、職場環境の改善・情報提供の充実・入職後のフォローが欠かせません。
みゆきの里としても、今回の調査結果を踏まえ、
より良い採用と働き続けやすい職場づくりに取り組んでまいります🙂↕️

